たった一つの贈り物

こむぎ

第1話

ウ〜〜〜〜〜〜!!

鳴り止まないサイレンとともに地響きが起きる

優斗「始まったか・・・」


この世界に一つのタワーがいきなり建った

そのタワーは、定期的に人を招待してはデスゲームを強制的にやらせる

その内容はこうだ「呼ばれたメンバーは能力を付与される」「メンバーのうち一人を殺害又は自殺に追い込んだら成功、成功するとタワーは消える」

「タワーの中で手に入れれる金のカードに願いをかけば成功時に叶う」



優斗(まさと)「やっとこれた・・・」

 ざわざわしてる中で一人だけ冷静で要る

楓馬(ふうま)「は、ははははは!!」

 急に笑いだしたと思ったら舞台に上がり叫ぶ

楓馬「この能力があればみんな消せる、何もかも奪ってやる」

 そう言って能力を発動した


   二時間後・・・・


優斗「気絶したふりも大変だな・・・」

 他の人が目覚める前に移動しようとしていると

桃(もも)「何がどうなったの」

 以外にも早く目覚めたものが居た

桃「あの人にみんな殺されたの?」

優斗「いや、生きている」

桃「私はどうしたら・・・」

 続けざまに優斗に聞う

桃「あなたはこれからどうするの?」

優斗「俺は金のカードを探す」

桃「あなたも人を殺すの?」

 一呼吸置いて優斗が答える

優斗「ああ、俺の野望を叶えるためな」

 桃は声にならない悲鳴を上げた

優斗「じゃ、またな 俺は」

『一人で行く 一人で終わる』


 少し離れた場所で優斗は金のカードを取り出す

優斗「やっぱりな」

 金のカードは求めないものが所持すると知っていた 何故かというと、あの一瞬の間で情報を盗み出したからだった


楓馬「カードをよこせ!!」

優斗「無理だ」

 即答する優斗

楓馬「まあいい、俺は何でも奪えるんだからな!」

 続々と他の人が集まる 「カードは渡すな」や「カードを返せ」等聞こえる中で優斗達は話を進める

優斗「奪うことは出来ない」

楓馬「なぜそう言える!」

 イライラしながら聞くと優しい声で優斗が答える

優斗「それは、奪う力は俺が持ってるからだ」

 そう答えた後淡々と説明を続ける

優斗「この世界の能力は誰とも被ることはない、能力は元々の性格によって決まる」

「俺は殺し屋だった、奪うのは俺の専売特許だ」

楓馬「じゃあ俺はなぜ奪えたんだ」

優斗「君は奪ったんじゃない・・・いや・・奪っただけじゃない 君は人の恐怖を奪い幸せに変えて本人に返したんだ」

楓馬「お前は何がしたい!」

優斗「野望を叶えるのさ」

 周りの人たちが優斗に向かって罵倒や石を投げたりしていると

優斗「人に向けた殺意は自分自身にも向かう、溜め込みすぎるとどうなるか・・・」

 優斗はそう言い放って能力を使った

優斗「おれは!」『一人で行く!一人で終わる!』

 そう言い放ち息絶えた手の中にある金のカードにはこう書いてあった


「子どもたちが笑って生きれる世界になれ」

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たった一つの贈り物 こむぎ @komugi_syousetu

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