第6話 麺聖教団の秘密

 アリオ亀有の地下に広がる麺聖教団の拠点に忍び込んだ清水とジョンは、藤原華音の部屋で重要な文書を手に入れるために身を凝らしていた。そんな最中。

 突然、ジョンの笑い声が静かに部屋に響き渡る。


「ジョン、何を笑っているんだ!?」


 清水が小さな声で尋ねるが、ジョンは笑いを抑えられない。


「大輔!僕はこの文書に書かれていることが信じられないよ。麺聖教団の力の源はなんと、『ミ=ゴ』を原料にした『ミ=ゴラーメン』だというんだ!」


 ジョンはお腹を抱えてその場を転げ回る。


 清水は目を見開き、困惑する。


「ジョン、『ミ=ゴ』とは何ですか?『ミ=ゴラーメン』とは...」


 その時、部屋の中で何かが動いた音が聞こえた。藤原華音が清水とジョンの存在に気づいたのだ。彼は急速に振り返り、二人の姿を目にする。藤原華音の表情が一瞬にして凍りつき、悪意に満ちた笑みを浮かべる。


「おやおや、どうやら侵入者がいるようね」


 藤原華音は、ゆっくりと二人の方へ歩き出す。


「あなたたちはいったい何者なのかしら?」


 清水は動揺しながらも、藤原華音に向かって言葉を返す。


「私たちは麺聖教団の真の目的や力の源についての情報を探しているのです。あなたの机にある文書に何か手がかりがあるのではないかと思い、忍び込んだのです」


 藤原華音は楽しげに笑いながら、悪戯っぽい声で言う。


「『ミ=ゴラーメン』のことを知りたいのね?なかなか興味深いじゃない。それでは、少しおしゃべりしましょうか」


 清水はピンチに陥ったことを感じる。藤原華音の表情からは、危険な雰囲気が漂っている。


「藤原華音、麺聖教団の真の目的は一体何なのですか?なぜ『ミ=ゴラーメン』なのですか?」


 清水は勇気を持って質問する。


「麺聖教団の目的は、人々に至福の味を届けること。『ミ=ゴラーメン』はそのための究極のメニューなのよ。神話生物『ミ=ゴ』から生まれるその特別なスープは、人々の心と体を癒し、至高の喜びを与えるのよ」


 藤原華音は優雅な笑みを浮かべながら答えた。


 清水は藤原華音の言葉に疑問を抱きながらも、彼の言葉には何か深い信念が込められていることを感じる。


「しかし、そのために無知なラー連の人々を洗脳する必要はない!」


 ジョンはいつのまにか立ち上がり、怒りを込めて声を上げた。


 藤原華音は冷たい笑みを浮かべながら言葉を返す。


「人々の喜びのためには、時に犠牲も必要なのよ。それを理解できないのは、貴方たちがまだ麺聖教団の真の力を知らないからだわ」


 二人は藤原華音の言葉に困惑しながらも、自らの心にある両津勘吉の信念を貫く覚悟を決める。


「人に指図されながらラーメンを啜らなければならないなんて、我々は貴方のやり方には同意できません。麺聖教団の闇を暴くため、そして人々の幸せを守るために、私たちは立ち上がるのです!」


 と清水が決意を示す。


 藤原華音の瞳に闘志が燃え上がる。彼は悪意に満ちた笑みを浮かべながら言った。


「それなら、私がこの力をもってお迎えしましょう。麺聖教団の真の力、そして『ミゴラーメン』の味を思い知らせて差し上げましょう!」


 清水とジョンは藤原華音との運命の対決に挑む。彼らきはさらなる試練と危険が待ち受けるが、真実と正義を守るために勇敢に立ち向かうのだった。

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