葛飾、クトゥルフ、時々ラーメン。

第5話 麺聖教団の闇

　アリオ亀有の地下に広がる麺聖教団の拠点へ、両津勘吉の精神に基づき忍び込んだ清水とジョン。彼らは暗闇の中を慎重に進んでいく。

　廊下を進むにつれて、麺聖教団特有の異様な雰囲気が漂ってきた。薄暗い明かりの中、信者たちが集まり、麺啜る儀式的な動きをしている光景が目に映る。

　ジョンは手招きし、清水に身を隠す場所を見つけるように促した。二人は壁の陰や階段の踊り場など、拠点内の隠れ場所を駆使しながら進んでく。

　その間、ジョンは藤原華音という麺聖教団のリーダーについて清水と情報を共有した。

「大輔、麺聖教団のリーダー、藤原華音はエキセントリックな人物だと言われている。彼はラーメンへの異常な執着を持っていて、ラーメンの力を神聖視しているようだ。きっと、彼が拠点内に隠している重要な文書や記録が我々の手がかりとなる可能性が高いだろう」

　清水は興味深く耳を傾けながら、ジョンの話を聞いた。彼らの目標は藤原華音の部屋に忍び込んで重要な情報を手に入れることとなった。

　やがて二人は藤原華音の部屋の前にたどり着く。部屋のドアの隙間から漏れる光が、藤原華音がまだ部屋にいることを示している。

　清水はジョンに合図を送り、静かにドアを開ける。部屋の中に忍び込むと、藤原華音が背を向けている様子が見えた。藤原華音は色鮮やかな着物をまとい、独特のオーラを放ちながら麺の湯切りをしている。

　清水とジョンは息を潜めながら、藤原華音の机にある文書に注目する。それは麺聖教団の真の目的や力の源についての重要な情報が記されているようだ。

「あの文書に何か手がかりがあるかもしれません。じっくりと確認しましょう」

と、清水はジョンに囁いた。

「そうだね大輔、あの文書が僕たちの手がかりとなる。藤原華音の真の目的を暴いてやるとしよう」

　清水とジョンの壮大な冒険は、ここからさらに加速していくこととなる。