葛飾、クトゥルフ、時々ラーメン。

第2話 麺聖への挑戦

　一直線にその店へ向かった清水は、街角に立つ麺聖の看板が目に飛び込んできた瞬間、期待が最高潮に高まる。清水はゆっくりと店の扉を開け、中に足を踏み入れた。

　店内は明るく陽気な雰囲気で満たされている。活気ある声と麺の香りが交じり合い、心地よい空間が広がっている。

「い〜いですねぇ、では早速……」

　清水はカウンター席に座る。カウンター席にはすでに黒人の青年が座っていた。彼は美味しそうなラーメンを啜りながらにっこりと笑っている。

　清水は両津勘吉の精神に基づき、緊張しながらも青年に尋ねた。

「rise to men you(ラー連盟。通称ラー連の気さくな挨拶)、葛飾区では見ない方ですよね？ラーメン好きなんですか？」

　青年は明るく応えた。

「rise to men you、僕はジョン。ラーメンが大変好きなんだ。この店のラーメンも最高だ！」

　清水は緊張がほぐれ、少しリラックスした表情になった。

「この店のラーメンは絶品と聞いています。一度味わってみたいです。清水大輔と申します。どうぞよろしくお願いします！」

　ジョンは笑顔で応じた。

「大輔、ようこそ麺聖へ。きっと満足していただけると思うよ。こちらこそ、どうぞよろしく！」

　清水は胸に期待と興奮を秘めながら、カウンターに腰を下ろす。麺聖のラーメンを待つ間、彼はジョンと会話しながら店内の雰囲気を楽しむ。麺聖での新たな出会いと、来たる美味しいラーメンの味わいが、清水の心を躍らせていた。