第一章 お、俺の出番が・・・!!
突然後ろから声がかかった。
「あ“?」
「え?」
声がした方・・・俺の後ろを振り向く。
茶髪で質素な服を着ているが、素材もいいし、なにより口調が平民のそれじゃない。
「君たちはいったい、こんなところで何をしているんだ」
きりりとした顔つきで青年が尋ねてくるが、その右手には杖を構えている。
「なにってなあ・・・」
「おれたちゃあ、こいつとちょ~っとだけお話してたんだよ」
「そうそう、金をくれってなあ」
ゲラゲラと顔を合わせて笑い出す。
「・・・なるほど、つまり君たちは」
距離を詰め、俺を背中にかばう。
「ナイフで脅しつつ、この男から金をせびろうとしたわけか」
ちらりと見つめてきたので、俺は肩をすくめる。
「…まあ、そんな感じです」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます