8 二人きりの車の中で
[位置:右、距離:中]
//SE:頭に被せた布を取る音 少しくぐもったような音
//SE:耳栓を取る音 位置:左右それぞれ
「んふふ、お疲れ。タイラップ切るから、手動かさないでね」
//SE:結束バンドを切る音 位置:正面
[位置:正面、距離:中]
「はい、これで自由の身。……ここ? あなたん
「敵にもね、ガセ情報だったってネタバラシしてやったから、もうあなたは大丈夫。元の生活に帰れるよ。私もこれで任務完了」
「隠し部屋出てすぐ目隠ししたのは、一応ルールみたいなもんでさ。殺し屋組織が顔とか、使ってる建物とか、不用意に知られるわけにはいかないじゃん?」
「私の顔は、まぁ今回特殊なケースだったから、特別にしょうがないってことにはなったけど。代わりにあなたの個人情報、ウチらが抑えたから」//平然とした感じ
「もし警察とかネットにバラそうものなら、その時は多分、私があなたをやらなきゃいけなくなるから……」//平淡な感じからだんだん声の調子が暗くなっていく
「……そんなことさせないでよ? 秘密にしてくれるだけで、お互い嫌な思いしなくて済むんだから」//なだめるような口調
//「そんなこと~」のタイミングでSE:手で頬に触れるような音 位置:左
「んふふ、会ったばっかの時は震えながら返事してそうだったのに、すっかり落ち着いて話すようになったね」//少し砕けてリラックスした感じ
「あはははっ! なんであなたがお礼言ってるの? 巻き込んだのウチらなのに!」
「……あぁ、あの時の電話の……? あ、あーそっか。まぁ、たしかに、分かっちゃうか」//少しだけ恥ずかしそうに
「まぁ私、プロの殺し屋だからね! 仕事は完璧にこなしてナンボってモンだからさ!」//恥じらいを隠すようなドヤ声
「殺せって言われたら殺してたからね! 寝てる間にあなたの首サーってしてたから!」//恥じらいをごまかすように冗談めかしく
「……」//雰囲気を切り替えるように一息つく
「けど正直、もし仕事が終わった後に殺せとか言われてたら、私も嫌だっただろうな」//独り言のように
「あなたといる時間、結構楽しかったから」//穏やかな口調で
「……」//何かを悩むような声
「やっぱさ、そのこと、借りってことにしていい? 私への」//少し恥ずかしがるように
「だから、一個お願いしたいなって……」
「私の仕事ってさ、依頼ない時とかは、ある程度自由に過ごしていいんだよね」//恥じらいを隠すように若干白々しく
「それに今日も、結局最後はいつもみたいな仕事してちょっと疲れたし、もう結構夜中だし、私の家結構遠いしさー……」//恥じらいを隠すように若干白々しく
「……」//悟られないように少し気持ちを整える感じ
「ねえ。……今日、泊めてくれない?」//恥じらいを抑えるようなフラットな感じ
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