4 殺し屋JKのからかい耳かき(右)

//SE:髪や布のこすれるような音 位置:右、距離:耳元


[位置:右、距離:近]

//声量は基本囁き気味


「ほら、もっと頭寄せていいよ。じゃないと見辛いから」


//SE:髪や布のこすれるような音 位置:右、距離:耳元

//さっきより短め


「そう、その辺。それじゃ右耳も、まずは浅めのところから……」


//SE:耳かき音 ループ開始 位置:右

//耳かき音の距離表示は省略


*


「あなたと一緒にいることになったついでにねー、ちょっと休んでろって私言われたの」


「ウチらがあなたを拉致った時は、人気ひとけのない時狙ったから、尾行されて、ここがバレる可能性も低いってことでね」


「前の仕事でちょっとヘマしたのもあって、メンタル的な疲れが溜まってるんだろうって言われちゃって。本来の対象も別の子が担当になってさ」


「あはは、詳しくなんて言えるわけないでしょー。あなたに言えるのは、今回のに関するほんの少しのことだけ。それと、嘘かホントか分からない私の話」


「けど、実際こうして誰かとゆっくりするのは久々」//どこかリラックスした感じで


「あ、友達がいないわけじゃないからね。同僚以外にだっているんだから」//わざとらしく嗜める感じ


「まぁ、こういう仕事やってるーなんて言えないから、隠し事いっぱいでそんなに仲良くなれないんだけど」//少し寂しそうに


「だから、私が殺し屋と知ってる上で、私と話す一般まともな人は、あなたが多分初めてかも」//柔らかい口調で


「うん、そう。殺し屋。今日のみたいに殺し以外もやるけど。あなたも察してたっぽいし、言ってもいいかなって」//口調の柔らかさの余韻を残しながら平時の口調に戻る感じ


*


「じゃ、奥の方いくよ」


*


「さっきより気持ちよさそうな顔してる。右耳の方が弱いんだ」//穏やかな口調で


*//ここの間は短め


「じゃーあー……私の超絶テクで、自分じゃ見えなくて掻けないような、奥のぎりぎりのところまで攻めてあげる。クリップでピッキングするのも大得意な私の指を信じて」


//SE:一か所を繰り返しこするような耳かき音ループ 位置:右


*


「こうやってさー、肌を傷めない程度にー、奥の方を何度なーんどもかりかりされるの、どう? ……好き? じゃあもっとしてあげるー」


*


「もしかしてさ、眠くなってきた? んふふ、殺し屋の膝の上でそんな隙だらけな顔するの、あなたくらいかもね」


*


「右の方も、このくらいかな。じゃあ、こっちもふわふわ突撃ー……」//後半若干わざとらしい演技めかしく


*


「眠たかったら、寝ていいんだからね。……あなたを起こさないように、そこのクッションと私の脚、入れ替えることぐらいできるから。気にせずに眠って」


*


「右耳もふわふわおーわり」


「んふふ、もちろんこっちもー……」//耳元で囁き


//息を吸い、長めの耳吹き 二回繰り返す


「はぁースッキリ、久しぶりに良い達成感。……あれ、ほんとに寝ちゃってる」


「……起きた時は怯えまくってたくせに、すっかりくつろいだ寝顔になっちゃって。もー無警戒ね……それともヤケクソの無警戒?」


//SE:ゆっくり頭を撫でる音 ループ

//十秒ほどSEのみ


「……ほんと、ここまですぐ側にいて、殺さなくていい人なんて初めてかもね。色仕掛けで近づいた奴らはだいたい殺してきたし、そうじゃなくても死んだ方がマシな奴ばっかりだったからなー……。こんな気の抜けた寝顔をただ眺めてていい時なんて、今までなかったな……」//独り言。ぼそっと喋る感じ


「膝枕して耳かきして、男の人の無防備な寝顔眺めて……。普通のカップルとかみーんな、こういうことやってるのかなー……。はぁーあ、ちょっとうらやましいかも……」//独り言。ぼそっと喋る感じ

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