あなたはもっと読まれていい。PVの高め方教えます
カイ艦長
第1話 検索で生き残れ
『カクヨム』に限らずWeb小説は今や紙の書籍を凌ぐほどの人気を博しています。
しかし読んでみたら名作なのに、いっこうにPVが伸びない作品、ありませんか?
その多くはなにかが足りない、及ばないからです。
これだけWeb小説が氾濫すると、どの作品を読めばいいのか、読み手は当惑しています。
そこでどの作品を読めばよいのかを調べる手段として使われるのが「ランキング」「オススメ」「検索」です。
まず「ランキング」ですが、こちらは多くの方に読まれて評価されたものが載りますから、いきなりランキングに作品が載ることはありえません。
なんとかしてランキングに載れたら、そこからはあれよあれよとPVが増えていくことが多いのです。
ではあれよあれよとPVが増える「ランキングに載る」までをどうするか。
これを考えましょう。
次に「オススメ」です。これまでの読み手の読書傾向を小説投稿サイトが判断して、最適と思われる作品を提案してくれます。とくに読み専さんにやさしい機能です。
しかし、読書傾向に合わないジャンルはまず提案されませんから、ここを気にしてもあまり意味がないのです。
『カクヨム』には一発逆転が残っています。「注目の作品」欄です。
ここはある程度読書傾向に合わせて表示されるのですが、前日に★が獲れた作品が5分間隔でランダムに表示されています。つまり★がひとつでも獲れていれば、掲載される時間帯にもよりますがPVが増える可能性があります。
でもその「★を獲得する」のがそもそも難しい。
では無名の書き手作のPVを高めたければどうすればよいのでしょうか。
残りはひとつしかありませんね。
そうです。「検索」です。
検索を制する
検索は主にタグを用いますが、タイトルやキャッチコピー、紹介文の中まで見てくれることがあります。
仮に「ランキング」ページで上位に表示される作品のタイトルをチェックしてみてください。
タグに使うような単語がタイトルに織り込まれていますよね。
本来ならタグを検索しますが、タイトルに書かれていても検索ワードはヒットするのです。
だから、ランキング上位の作品は「タイトルにタグを含めます」。
もちろんタグにもきちんと検索ワードを含めましょう。
いつ検索機能が変更されるかわかりません。
「タグだけ検索」が実装されたら、「タイトルにタグを含める」裏技が通用しなくなりますからね。
タグ検索
『カクヨム』のタグは完全一致検索ではありません。「部分一致検索」が採用されています。
「姫騎士」というタグがあれば、「姫騎士」で検索したらヒットしますが、「姫」でも「騎士」でもヒットする。それが「部分一致検索」です。
「最強主人公無双」というタグなら、「最強主人公」でも「主人公無双」でもヒットしますし、「最強」「主人公」「無双」でもそれぞれヒットします。
ひとつのタグ欄へ真面目にひとつずつタグをセットすると八つしかタグが使えません。
複数のタグをひとつのタグ欄に詰め込むようにすれば、それだけ検索でのヒット率が高まります。
たとえばひとつのタグ欄に三つのタグを詰め込んだら、合計二十四のタグをセットできるのです。ひとつのタグ欄にひとつのタグをセットするより三倍もヒットします。
使わない手はありませんよね。
タイトルは検索を意識して付ける
もしあなたが「主人公無双」の作品を読みたいなと思ったとします。
検索機能を用いて「主人公無双」を検索ワードにして実行してみる。
すると検索にヒットした作品のリストが手に入ります。
この中からどの作品を読んでいくのか。それを決めるのは読み手それぞれです。
しかしタイトルに「主人公無双」が含まれていたら、確実に「この作品は主人公無双か」と認めてもらえます。
そのためランキング上位のタイトルは検索タグに用いられる文字列を「意図的に」含めているのです。
もちろん内容が伴っているからこそできる技です。
「異世界転生」とタイトルとタグに書いておきながら、序盤から単なる異世界ファンタジーでしかないものを書いていたら。そう判断された段階でPVは激減します。
タイトルに検索ワードを含めるのは、とくに多くの作品が投稿されるジャンルでは必須のテクニックです。
「異世界ファンタジー」「現代ファンタジー」「ラブコメ」「SF(といってもVRMMORPGがほとんどですが)」の四ジャンルは、タイトルで目立てないかぎりクリックすらされません。
どんな内容の小説なのか。タイトルだけである程度察せられれば、クリック率も高まってPVが上がる要因になります。
キャッチコピーは侮れない
書き手からすると、キャッチコピーほど難しいものはありません。
なぜなら、三十五文字で内容を的確に表せないとクリックしてもらえないからです。
中にはキャッチコピーを書かずに投稿している方もおられますが、あまりにもったいない。
キャッチコピーは「第二のタイトル」です。
キャッチコピーにタグを含めていれば、あえてタイトルにタグを含める必要がなくなります。それでいてタイトルのとき以上にタグ要素をアピールできるのです。
とはいえ、タグの羅列ではなく文にする必要はあるので、そこはテクニックを要します。
タイトルとキャッチコピーで読み手に「これだ!」と思ってもらう。
それができた作品だけがクリックされて作品ページへと進んでもらえます。
紹介文にもタグをふんだんに絡める
「異世界転生」を読みたい人は、タイトルかキャッチコピーにも「異世界転生」と書いてあると安心しますし、紹介文にも書いてあるとさらに安堵します。
タグを意識する紹介文とはどういうものか。
たとえばタグ欄に「異世界転生」と付けたら、紹介文にも「異世界転生」と書き、さらに「どのような異世界転生」なのかを記しておきます。
「乙女ゲームへの転生」だったり「異世界へ転生して現代技術を持ち込んで無双する」だったり。
タグの内容が明確になるような紹介文を考えるのです。
「異世界転生」タグに対して「どんな異世界転生なんだろう」という疑問が湧き、その答えが書いてある作品の第一話をチェックするのです。
八つのタグをそれぞれ展開して、紹介文に仕立てるのが「正しい紹介文の書き方」です。
もちろんひとつのタグ欄に三つのタグを詰めていたら、それらもすべて含めましょう。
もしタグ欄に「第△回○○大賞」というタグが必須の場合、紹介文にも「第△回○○大賞」と書くのです。
書かずに済むのは「カクヨムオンリー」くらいなもの。このタグだけは、タグ欄にあるだけで問題ありません。
「男主人公」「女主人公」も、名前や年齢、職業や境遇などを紹介文に書くのです。
「どういう男主人公」なのかを詳らかにするのも「正しい紹介文の書き方」となります。
要は「この作品はこんな異世界転生ですよ」とすべて示してあるのが「異世界転生のよい紹介文」なのです。
ただタグに「異世界転生」と書いたからナンバーワンジャンルであってもPVが伸びるわけではないのです。
読み手が本文第1話へたどり着くためには、そこまで期待を煽り続けなければなりません。
段階を踏んで煽る必要があります。
タグ、タイトル・キャッチコピー、紹介文。
その順に期待を高めさせるのです。
最後に
タグ、タイトル、キャッチコピー、紹介文。
この四つを制すれば、第1話のPVは確実に増えます。
第2話のPVも増やすには、第1話の内容を良くしなければなりません。
それは後日、着想が降ってきたときに書くことと致します。
というか、この創作論のPVが増えないことには、第2話PVの伸ばし方を書いても先細りそうですからね。
今回の先が知りたい、という方はぜひ評価していただけたらと存じます。
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