いつの間にか弟子から逃げられなくなっていた。
かんからけんわん
1話
今日は、ある村の調査に入っていた。その村は鬼病という病気にかかっている人が。いると言う噂が流れていたからである。鬼病とは、簡単に言うとある日突然人が苦しみ始めて、そして、鬼になってしまう病気だった。
鬼になった人は関係なしに人を殺す。
「もし鬼化してたらどうしよう…」
鬼化している場合は、魔女教会に連れていかなくてはならない。もし連れていかなければ魔女を追放されてしまうからだ。だから、大体の魔女は鬼化した人間を魔女教会に連れていく…でも…いやだなー
「まあ、そんな事気にしたら負けだよね。え〜とそろそろ着くと思うんだけどな〜」
私は遠くで村を発見する。乗っているホウキを高速で動かして村に着く。そこには、私の最悪の出来事が起きていた。
村の人は皆、鬼化していたのである。家は全て倒れ周りには人の死体が大量にあった。
捕まえても良かったでも私は…
「ごめんね。恨むなら好きなだけ恨んでいいからね?だから、だから、バイバイ」
私は魔法で鬼たちを焼き殺す。鬼達は泣き叫びながら、どんどんと溶けて跡形もなくなる。楽に殺してやりたかった。でも私にはそんな魔法無かった…
「ねえ?お姉さん何してるの?なんで私のお母さんを殺したの?」
そんな小さい女の子の声が聞こえてくる。後ろを振り向くとそこには、金色の髪の毛をした可愛らしい女の子がたっていた。いや違う、可愛いと言うよりは、怒りを我慢出来ずにこっちを睨んでいる。
「なにってそんなの」
「なんで!なんで!殺したの!私のお母さん達を許さない!なんで!せっかく病気が治ってきた元気になってきてたのに!」
「…」
「なんで!」
女の子は床に落ちていたナイフを持って私に刺してこようとする。私は魔法でそのナイフを弾き飛ばして彼女を眠りに落とす。
「この子に真実を教えるのは、流石に酷だよね…」
私は女の子を抱っこする。女の子には、私の何百倍もの魔力が流れていた。そこで私は決意した。この子を師匠として、この世界で生きていける魔女に成長させてやろうと
「この事を知るのは私だけでいい…」
幼い少女に言ったところで信じて貰えないだろうし、もし信じてくれたとしても私がこの子の親を殺した事実は変わらない…
「お父さん、お母さん」
夢の中で家族にあっているのだろう…
「大丈夫だからね。貴方は絶対凄い魔女にしてあげるからね!私を殺したとしても私は貴方を恨まないから安心してね」
私は決意を決めた。私は彼女をこの命に変えても育てていくこと、彼女を凄い魔女にする事、彼女が将来生き続ける為に私はなんだってやってやる。
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