第52話 神精霊契約ラッシュ(もちろんディーネが最後です☆)


「セイさーーーーーーーん!!!!!」

「レヴィ、氷華ひょうか

《発動♪》


レヴィによって、ディーネウザ精霊こおりの花に閉じ込められる。

うごきを止めれてこえも止めれて一石二鳥いっせきにちょうだよね♪


「ひぇ…、セイが、セイがしばらく見ぬ間におっそろしい仲間をしたがえてる…!」


そうおののくのは風の神精霊シルフィード

『おっそろしいとはなによ!』とレヴィが憤慨ふんがいしているが、フォローはしない。

なぜならばなにも間違まちがっていないからだ。

お前飛ぶじゃん。

相手を撹乱かくらんするだけ撹乱かくらんして死角しかくからぶっさすじゃん。

こわいじゃん。おそろしいじゃん。

なにひとつ間違まちがってないじゃん?


〈セイ?なに、その目。されたいの…??〉


あ、ヤバ。

機嫌きげんそこねてしまった。

こういう時は急いで話をらさねばならないのだが…、あ、標的発見いた


「ラキー」


ちょうどやってきたラキに手をる。


「来てたんだね、セイ」

「あぁ。ディーネが(犬のごとく)ぎつけてきたからこおらせたところだ。

 ところで前会った時というか話した時はまだクールビューティーだったんだかあれはどうなってる?」

「うーん、あれがディーネの素なんだよ。気に入った人を徹底的について回るんだ。」

「え、ストーカー?」

「うーんそうかも。こっちでもね、ずぅっとセイのこと見てたよ」

「ひっ」


この場でまともに言葉が通用つうようするのはシルフィラキフィロスだけ。

ほかは…、うん、さっして?


「それで?さっそく契約けいやくに来たの?」

「あぁ。それで、最初は…、レイラス、だっけ?」

「そうそう、レイ、きてー」

「…………」


てってけてー、という効果音こうかおんが聞こえそうな感じで走ってきたのは…、幼女ロリ

つやさらの白銀はくぎんの髪に水色みずいろのリボンをかけ、白いポンチョを幼女ようじょだ。

幼女ようじょはラキの後ろにかくれ、俺を見ている。


「レイ、こんにちはは?」

「……、こんにちは…」

「あ、うん、こんにちは」


挨拶あいさつをすると、すぐに顔を引っ込める。

なんとなくウサギにている………


「こんな見た目だけど、間違まちがいなくレイはこおり神精霊しんせいれいだよ」

「えぇ…」


こんなきゅるぱちなおめめの幼女ロリが?

まあこんな話をしていても仕方しかたないので、しゃがんで視線しせんを合わせて話しかける。


「えーと、レイちゃん、俺はセイっていうんだ。よろしくね」

「………ん。」


こくりとうなずき、ぱっとまた顔をかくす。

うーん、見覚みおぼえがある。

のお友達ともだちがこんな感じだった。

こういう時はまず…


「ラキ、契約けいやくってどうやるの?雪花せっかたちとはちがうんでしょう?」


用事ようじませ、距離きょり適切てきせつたもって少しずつちぢめていくのだ。


「えっとね、手をとおして魔力まりょく交換こうかんするんだ。」

「はいはい」


スッと右手を差し出すと、おそる恐る手をかさねてくれる。

左手で小さな手をはさみ、魔力をながす。

ピクリと反応はんのうしたものの、レイちゃんは魔力をかえしてくれた。


ピコン♪


《New! 氷の神精霊レイラスとの契約が成立せいりつしました!》

《New! レベルが上がりました!》

《New! レベルが上がりました!》

《New! レベルが上がりました!》

《New! 称号・神精霊しんせいれい愛子いとしご獲得かくとくしました!》

《New! スキル・精霊吹雪エレメンタルブリザード獲得かくとくしました!》


はいはいお約束おやくそくね。

一番下になんかエグいのが見えたけど気にしない☆


「それで、次は?」


立ち上がり、ぱんぱんと手をはたいて俺は言った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る