第6話 セイ爆誕!!……ごめんなさい言ってみたかっただけです。

前回のあらすじ:こちら現場のディーネですぅ。

        ついにセイ火山が噴火ふんかいたしましたぁ。

        怒気マグマめにめて大爆発ですぅ。

        ガミガミに怒られましたひどいですよねぇ。       (自業自得)



「初心者装備返してもらえます?」

「いいよー」


ピコン


倉庫ストレージ初心者装備しょしんしゃそうびが入っている事を確認し、セイは問答無用で《スタート》のボタンを押した。


「えっ!?」

「ちょっ、まっ!」

「いーえ、待ちません!!」


しゅん、とその場から消えてスタートしようとするセイに向かってディーネが言った。


「気が向いたら、教会に来てください!会えますから!」

「………」


セイは驚いたような顔をして、はにかむように笑って言った。


「──はい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

セイ視点


「………ん」


ここは…?

視線を動かすと、ここが森だとわかる。

よっこいしょ、と体を起こすと、なんだか体が軽い。


「?」


ま、いっか。

右手を振ると、しゃらん、と音を立ててステータスウィンドウが出てくる。


「ん!?」


〜〜*-*-*〜〜〜

名前:セイ

性別:男

種族:混血(月狐げっこ・吸血鬼)

Revel1

魔力:100

体力:150

俊敏:50

筋力:50

頑丈:50

運気:100000

加護:《水神精霊の加護》

   《火神精霊の加護》

   《風神精霊の加護》

   《土神精霊の加護》

   《闇神精霊の加護》

   《光神精霊の加護》

   《氷神精霊の加護》

   《雷神精霊の加護》

   《草神精霊の加護》

   《精霊神の加護》

技能:《鑑定》《隠密》《言語解読》

称号:《精霊と友好を結びし者》《神子》

契約:

倉庫:《草神精霊の守護結晶》

   《光神精霊の守護結晶》

   《火神精霊の守護結晶》

   《風神精霊の守護結晶》

   《土神精霊の守護結晶》

   《初心者装備一式》

   《神子服一式》

   《ローブ》

〜〜*-*-*〜〜〜


いやいやいやいやいやいや!!

混血って何!?運気カンストしてますやん!

加護ってなんですか!?いやまぁ予想はつきますけどね!?

いやなに、あいつらってば神精霊しんせいれいだったの!?

え!え!?


「混血…月狐、吸血鬼?」


狐…?ってことは耳とか生えてたりして〜

冗談まじりに手を頭にやる。


まふっ


マジだった。

じゃ、じゃあ…

そう思って腰に手を当てると…


まふっ


「………」


はい、やっぱりね!!!

だと思ったよ!

しかも毛色が白というか白銀?北極狐ほっきょくぎつねじゃん。

月狐ってこういう事か。

ん?じゃあ吸血鬼は…?

吸血鬼の特徴と言ったら……

口元に指を持っていくと、八重歯やえばが伸びていた。

ははぁん。なるほどね?

どうりで肌色が現実より白いわけだ。


「ま、いっか」


次の操作に移ろう。

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