第25話 再び憑依?
眠い状態から……意識が戻ったと思ったら。
アタシは……今度こそは、『熱さ』と言うものを感じなかった。
ぬるい?
ぬくいとでも言うべき?
なんだか、とっても良い心地だったわ。
目は? 開く?
ちょっと頑張ってみたら……開いたわ。
誰かが話している声も聞こえてきて……目に入ってきたのは、『エルフ芸妓ちゃん』だったわん!!
びっくりして……『きゃ!?』とか反応すると。
エルフ芸妓ちゃんが、アタシに振り返った?
「あんら? 目が覚めて?」
声を……かけてきた?
アタシに? アタシに……よねぇ?
びっくりして、また変な声出ちゃったけど!?
「ほんにおもろい茶釜やなあ? 意思がきちんとあるわ」
『え、え、え??』
アタシ……しゃべれてる?
どーゆーこーとー!?
奥では、あの神様っぽいじいちゃんがケラケラ笑っていたけど!?
「ほっほ。あの子の導きじゃて。まだ混乱しとるのじゃろう?」
じいちゃんにもアタシの声が届いているぅ!?
ほんと、どゆこと!?
「落ち着きなはれ? あんさんなんなん? 今まで普通の茶釜やったんに、急にそないになったんえ?」
『……わ、わかんないわ』
「うん? 声男なんに、話し方が女ぽいなあ?」
『……こう言うしゃべり、方なの』
「まあええけど」
感受性が高いわね、このエルフ芸妓ちゃん。
その方がありがたいので、目ぽい部分であちこち見たけど……何回見ても、茶室よねぇ?
アタシも、なんでこんなとこに……転生? 憑依? してるわけ??
こっちが、『何だ!?』って叫びたいわよん!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます