第3話【音楽をずっとやってきて、ようやく自分の脳内と作品が合致してきた】
━今年はソロデビュー15周年でもあるわけですが、振り返っていかがですか?
●結局、自分は音楽以外やれることも 他にやりたいこともないんで、なので続けてこられたんだろうなって。
━それは?
●浅岡雄也としてのヒットはこれまで1曲もないですからね。
こうなったらヒットが出るまでやり続けるしかないなって(笑)。
でも、そのヒットにしても、「売れたい」とは
またちょっとニュアンスが違っていて。
もっと広く多くの人に聴いてもらったり、知ってもらったりする意味合いが強い。
ヒットチャートに入って、 売れちゃうとどうなるか?
面倒臭さも含め経験しているんで(笑)。
音楽しかやってないので、最近ようやく
自分の脳内と作品が合致してきた感があるんです。
━その辺りを詳しく。
●自分でアレンジ~完パケまで出来るようになってきた。それが大きいですね。
頭の中で鳴っている理想の音がようやく
自分の作品として具現化できるようになってきたというか。
でも、それもやり続けてきたから だなと感じるし。
僕、けっこう若い頃からDTMを使ってしっかりとデモを作っていたんですよ。
━多くの人がギター1本で弾き語り等から膨らませていく場合も多いですもんね、
浅岡さんの世代になると。
●僕、音楽始めたきっかけがYMOからだったから。
打ち込みにも興味がありました。
━別名義でテクノもやられてたりしますもんね。
●それもアルバム6枚出してます。
どうやって融合させてお客さんに伝えようか?はずっと考えていて。
元々 そっちも並行していやっていて。
90年代の初頭は本気でテクノに行くか?歌謡曲に行くか?本気で悩みましたから。
で、「テクノは来ない!!」と踏んで。
「こうなったら超ホップスを目指そう!!」と。
そうしたら直後 に電気グルーヴが売れちゃった (笑)。
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