補足説明

『人の領域、蟲の領域』

 人の領域は人が安心して暮らせる領域。蟲の塔周辺百kmだけでなく、開発された蟲除けにより安全を確保された場所もいう。

 蟲の領域はそれ以外。


『前時代と現代』

 前時代は蟲の塔発現前の令和とか平成とかその辺。

 現代は蟲の塔発現後のこと。


『虫と蟲』

 現代においては明確に別のものとして扱われる。

 蟲は虫がでっかくなったもの。

 そのため、蟲全体を指して巨大な蟲、というのは少し変な表現。蟲の種や一個体を指して巨大な蟲、というのはあり。


『虫の定義』

 前時代において曖昧だった虫の定義は、現代で確立された。

 蟲になったのが虫である。

(例:ダンゴムシは蟲になったので虫である。エビは蟲にならなかったので虫では無い)


『蟲の大きさ』

 蟲は虫が大きくなったものだが、その倍率は一定のものでは無い。

 だが、近い種のサイズ関係は引き継がれている場合も多い。


『出現する蟲の種類』

 確認されたのは前時代にて日本に生息していた虫と同じ種類のみ。

 離島等の固有種であっても本州に生息していることがある。


『蟲の姿、特性』

 蟲は成虫の姿しか確認されていない。

 虫の頃から生態が変わっている蟲がいる。

 虫であれば幼虫の頃にしか行わないはずの行動をする蟲もいる。

(例:虫のハリガネムシが寄生を行うのは幼虫の時であり、成虫になってからは行わない。)

 本来成虫であれば持っていない器官を持っている蟲もいる。

(例:成虫になると口が退化する虫。蟲の姿だと食事可能な口がある。)


『蟲の食性』

 全ての蟲は食事が可能で、琥珀素を持つ生き物を食べ、琥珀素を得ている。


『蟲害』

 蟲が人の領域に入り被害を出すこと。


『個人端末』

 現代におけるスマホのようなもの。国に登録すれば保険証や免許証にもなる。IDの表示もできる。


『ID』

 国民識別番号。現住所を含む様々な個人情報が紐付けて登録してある。

 身分証明になる。


『位置情報サービス』

 人工衛星が無くなっているので、GPSを使用していない。


『防蟲官と防蟲隊員』

 防蟲隊員のうち、階級が与えられているものが防蟲官。

 防蟲隊員のうち、蟲と直接戦うもの、戦闘員が防蟲官。


『防蟲官』

 蟲と戦うことだけを求められている。

 防蟲官は科で分けられておらず、いわば普通科のみである。(会計科等も存在しない)


『自衛隊』

 防蟲官の戦闘を補助する。直接的なことではなく、市民の避難誘導や救助を行う。瓦礫の除去等の後始末も行う。


『防蟲隊と自衛隊』

 自衛隊は防蟲隊のサポートを行うが、下部組織という訳ではなく同格ということになっている。


『学校』

 現代では、小・中・高・一般大学全てが国立となっている。小・中は学区で分けられ、高校は学力で分けられる。

 高校や大学に通うだけで、学業支援金が毎月支払われる。

 また、中学以降は定期テストで高得点をとるとさらにボーナスが支払われる。


 義務教育は中学校まで。

 高、大は飛び級制度があり、推奨されている。


『高校』

 第一、第二、第三、第四の四つに分けられる。

 第一高校は各県にひとつずつ置かれ、その県で最も学力が高い者達が集められる。

 第一高校間の学力の違いはない。


 第二、第三高校の順に学力は落ちていく。同県に二つ以上置かれ、高校間の学力の違いはある。


 第四高校は防蟲官や自衛官を育てる学校。一応はここに通わなくとも、防蟲官、自衛官になる方法はある。

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