140#1

ninotsugi

想いは伝えられるうちに

どれだけ言葉にして飲み干そうとしても尽きず溢れる想い。直接伝えられたらどんなにか幸せだろう。何度もそう考えた。けど、もう2度と叶わない。それも薄々気づいてはいた。幾度もネオンで霞んだ朧月を眺める夜が過ごし、見慣れた空に、一際輝く星が浮いているのに気づいた。月が一層ぼやけて見えた。

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