校舎はグレーで、空青い。【第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部】
おくとりょう
第1話 朝
まだ眠い 私を包む 淡い
楽しい朝は すぐそこなのに
裂けそうな 肌にクリーム 塗る私
映る鏡が 白く曇った
早くして! 時計の針が進む音
くるくる回る 朝の居間では
水鳥の 群れが飛び立つ 朝の池
冷えた青さが 尾を引き残る
叫びつつ 走る僕らは 風の子か
肩で切っては 明日へと向かう
校門を
渇いた空を 止まって眺めた
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