詩「魔物と」

ええ、ええ、そうなんですよ

えらいやつを呼び出してしまったんですよ

魔物ですよ、ま・も・の、知ってます?


やつはね、僕の中に棲みついていてね

食べようとするんですよ、僕をね


暴れるんですよ、よくね

引きずりまわし、文句をいい、走りまわる

「感情」ってやつに棲みついてね

隙があれば、暴れようとしているんですよ


なんで呼び出しちゃったんですかね

わがままだったんですかね

傲慢だったんでしょうね

人の意見なんて、全然聞かなかったから


え、なんですって

魔物に棲みつかれて大丈夫なのか?、ですって


大丈夫です、召喚しますから

ええ、そうです、召喚するんですよ


最近は、もっぱら、カントって人にお世話になっています

前からいる、孔子や、朱子なんて人にも助けてもらってね

魔物が誘惑するたびに、暴れるたびに

「違う!!、そっちじゃない!!」

教えてもらっているんですよ

頭が上がりませんよ、わざわざ来てもらって


人によっては、マルクス・アウレリウスとかいう人とか

ニーチェって人とか呼ぶ人もいますけど

厳しすぎたり

逆に魔物の味方したりすることもあってね

人を選ばないとね

なかなか難しいんですよ


何やらバイブルとやらいう人もいるらしいですけどね

まだあったことないんです

私も一度呼んでみたいものです


魔物ねぇ

飼っている人、他にもいるらしいですね

陰と陽、周りに悪がある限り、人間のダークサイドってもんは生まれて

元々ある本体を攻撃するらしいですね


そういうことらしいですけど

でも、なるべく大人しくしてほしいもんです


自分の中から生まれたもんなんでね

自分の一部じゃないですか

付き合っていくしかない

殺してしまうわけにいかない


認めてやり

対話し

向き合ってね

時には力になってもらって

やっていくしかないですよねぇ

ねぇ、そうですよね?

え、違うんですか?



※ カントと孔子、朱子を召喚って、ふざけすぎかもですね。バイブルは創世記、ヨブ記、福音書などを読んでいます。ただ全体をしっかりと読んだことはないです…

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