詩「できればさ」
できればさ
できればだよ
前向きな詩が書きたいんだ
かっこいい、キラキラした詩が書きたいんだ
そう思っていた
そうすれば、そうすればさ、強くなれると思っていた
だけどさ
だけどだよ
自分の周りを見渡して
そんないいことって、簡単に転がってない
嘘は書きたくないんだ
自分をつけあがらせるようなことも書きたくない
素朴でいいんだ
荒けずりで
剝き出しで
でも、弱虫で、すぐ逃げ出して
かっこ悪くってさ
どうしようもない自分を
励まして、励まして
勇気を出して、勇気を出して
一歩でも、二歩でも
前へ
自慢じゃない
刻みつけ、固定する
乱れていてもさ
泣いていても
笑っていても
怒ることはあまりないけど
悲しいことはあってさ
そういう
「つかむ」
「つかんだ」
そういうさ
ありのままの
そのままの自分を書きたい
それが前向きであろうが
泣いていようがかまわない
そういうふうに
思っている
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