神話時代最強の少年、10万年後の世界に転生したけどレベルが低いので人生楽勝です~

みくあん

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 神話の時代。

魔法の研究に飽き、剣技を身に着けたら才能を発揮し神すら下せるようになった男がいる。

名をジン・アグリアナという


「この世界は退屈だ」


 彼は世界に飽きていた。剣を振れば山が消滅するし、魔法を使えば街一つ消せれる彼は自分を満足させられる相手を探していた。

 彼が生まれたのはほんの600年前だった。魔族と人の間に生まれたジンは生まれてすぐに魔法の才能を発揮した。母と父は魔法に関しては世界から羨むほどの才能を持っていたため、たくさん魔法を教わった。

 そして100年経った頃、父と母は殺されてしまった…神に

父と母が神に殺されてからはもう狂ったように魔法の研究をした。そう、殺された父と母の復讐のためだ。

 このとき彼は友達がたくさんいたが引きこもって魔法の研究にのめり込んでいた。300年経った頃にはもうみんなジンのことは忘れていた。みんながジンを忘れた頃にジンは魔法の深淵にたどり着いていた。深淵にたどり着いた彼は、神殺しを始めていた。自分の親を殺した神を殺すためだ。だが一向に自分の親を殺した神が見つからない、なんと神に聞いてみると神は200年に1度変わるそうだ、容姿から、人格から何もかも変わるそうだ。もちろん記憶なんかない、すべての記憶を持っているのは大女神ラノプという神だそうだ。だが、そのラノプとか言うやつはこの世に存在しているかも怪しいそうだ。それを聞いた瞬間から彼は絶望した。自分の親を殺した神がいないとなると何をすればいいのかわからなくなっていた。

 何をしようか悩んでいると突然話しかけられた。


「おい、少年。こんな危ないところで何をやっている」


話しかけてきた人はヨボヨボのおじいちゃんで腰には刀を帯びていた。髪はボサボサで腕も木の枝くらい細いでも、このひとには圧倒的な何かを感じた。


「自分が何をしたいのか考えてます」


そうつぶやくとその老人は隣に座って


「おぉそうか。」


と話しかけてきた。

 そのまま何も話さず1時間くらい経った頃に魔族と精霊が戦い始めていた。とても退屈な戦いだった。魔法の威力も全然だし発動スピードも遅すぎる、よくそんなのでここまで生き残れたな、と感心していた。すると老人が


「お主、剣には興味ないか?」


そう聞いてきた。

 

「あんな棒切れ興味ありません」


そう答えると老人は笑い始めた。


「気に入った!!お主私の弟子にならんか」


何だこの老人、とうとう頭が狂ったのかと思い始めていたが、


「そう変な顔をするでない。お主にはセンスを感じる!是非やろうではないか」


「まあ、話だけなら聞きますよ」


話を聞くとこの老人はジノと言って結構有名な剣士らしい、俺も何回かは聞いたことがある気がする。このじいさん弟子を取っていたらしいんだけどみんな練習がつらくて辞めていったから誰も自分の技を受け継ぐ人がいないらしい。だから世界各国を回って自分の技を受け継ぐ人をさがしているらしい。

 ここで俺は考えた。いま俺はしたいことがないし、この爺さんの話に乗って剣の道に進むのもいいのではないか、と


「じいさん、俺、その話乗ります」


すると爺さん目を見開いてとても驚いていた。


「いいのか、私の修行はつらく長いぞ」


うなずくと爺さんは嬉しそうに笑った。

 とうとう戦いが終わった精霊が勝ったようだ。素人同士のバトル、色んな意味で見ごたえがあった。魔族に止めを刺した精霊はすぐに元の場所に引き返していった。


「さて、邪魔者は消えたし、修行をするとしますかね」


そう言ってアイテムボックスから木刀を出した。


「まずはお前さんの実力を知らねばな、魔法を使わずに私にきりかかってきな」


そう言われて俺は全力で爺さんに切りかかっていった。まずは上から下に頭を狙うように剣を振ったがかわされてしまった。そのままの勢いて横に剣を振ったが防がれてしまった。何回か攻撃したが、全部かわされ、一撃も当てることができなかった。


「まあ。こんなもんか、お前さんの実力はだいたいわかった。うーんそうだな、まずは体力づくりからだな。ほれ」


そう言われてアイテムボックスから出したのは100キロはあろう大きな石だった。


「これをあそこの200キロ先の山まで運んでこい」


そう言って爺さんは山のところまで走っていった。これは…あの爺さんの弟子たちが辞めていった理由がわかった気がした。


 俺は2ヶ月をかけて山まで石を運んだ。最初はびくともしなかったが気合で押していくうちに少しずつ動いていったので、これなら行ける!と思いずっと押し続けた途中魔法で運んでやろうかなと思ったがそれは負けな気がしたので辞めた。幸い食料に関してはミノタウロスやワイバーンなどがいたので困らなかった


「おお、遅かったの。てっきり逃げ出したのかと思ったが大丈夫そうだな」


一瞬この爺さんを殺そうかと思ってしまった。


「では、体力づくりはこれくらいにして実際に私の技を見せるとするか。私の技は、世界にたったの一つ空間を切る技だ。例えば魔法で物理攻撃が効かないやつがいるとするだろ?そういうときは空間ごと切ってしまえば相手を切れるんだ。」


……この爺さんすごくアホだとんでもなくアホ、うんすごいアホ


「で、その方法だが…とにかく剣を素早く振るんだ、このように」


爺さんが剣を振ると音がなく空気が揺れたしかも振動が俺のいるところまで伝わってきた。

「まあ。これくらいはできてほしいかな、これができればまあ、私の技を受け継いだことにはなるし」


そう言われて俺は剣を振り続けた。手に豆ができたりしてとても痛かったが雨の日も戦争で近くが荒れていても振るのを辞めなかった。


 どれだけ経ったか忘れたがとうとう空気に切れ目が入った。それを見ると爺さんが嬉しそうにした。


「おぉ。ずいぶんと早いな。じゃあ次の段階と行くか」


すると爺さんが剣をアイテムボックスから取り出して構えた。


「かかってこい。これからはずっと私との模擬戦だ。」






結果から言おう爺さんにずっとボコボコにされ続けた。神殺しの魔法師なんて恐れられていた自分がとても惨めに見えてきた。一回魔法を使って挑んだのだがその魔法ごと切られてしまった。まあ、全力で魔法を打てばあんなじじい簡単に殺せるし?

ってな感じでずっとじいさんに負け続けた。 挑んだ回数が100万を超えた頃一撃を当てることができた


「おぉ。お前さんも随分腕をあげてきたな。ここからは私は本気で行かせてもらう」


爺さんがそう言うと腕からリングがボロボロと落ちていった。なんとこのじじい重りをつけて嫌がったしかも全部1000キロすげぇ化け物だなこのクソジジイ。


何十回何百回挑んでも勝てなかったがとうとう勝つことができたそう、じいさんの首元に刀を突きつけることに成功したのだ!


じいさんは目を丸くして悲しそうにこういった


「これで修行は終わりだ。じゃあな、ジンお前は立派な剣士だ。これからは自由にするが良い」


そう言ってじいさんは倒れた。








あとがき


はじめまして!初めて書かせていただきます!みくあんと申します!自分は元々なろう系とか俺つええ系が大好きなので自分もかいてみたいなーなんておもって書いてみました!

文章が変だったりしたら教えていただけると幸いです!良ければいいね、フォロー、お★様をつけていただけると嬉しいです!更新は自分が中3の受験生なので不定期になると思いますがよろしくお願いします! 面白かった、もっと見たいと思ったらコメントとかをお願いします!

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神話時代最強の少年、10万年後の世界に転生したけどレベルが低いので人生楽勝です~ みくあん @MIQANDAO

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