第1122話 ご飯食べたら移動!
「……ふぅー。食べた食べた。小さい割に食べた感あったよー」
「おいしかったー……」
お弁当を食べて満足そうなゆりとちりちゃん。
満足したのなら良かったです。
俺もピザ食べ終わったところだし、ひと休憩。
いやー、ラクドさんのピザ、普通に美味しかった。
……激辛なのがとてももったいない。
「後でまた買いに行こうかなー。チリソース抜きって言えばいいのかな?」
「……俺は二度と食べん」
「またまたーそんなこと言ってー。美味しかっただろ?」
「……味覚センサーもだが爆発で喉もやられた。ホテルに戻ったら取り替えねば……パーツ探すか」
「あ、この後エクスさんのサークルに行こうと思ってたんですけど、もしや、完売してます?」
そういえばこの後の目的はエクスのサークルに買い物に行くんだった。
普通にご飯のことで忘れてたよ。
「……新刊は完売だな。後は既刊と小物が少々」
「小物!気になりますね!あらた、行くよ!」
「……ゆりさん。サークル主ここにいるのに行っても買い物出来ないだろ」
「はっ!」
……そりゃそうだわなー。
エクスの事だから分身体でも残しているもんだと思ってたけど、流石に今の時間は離席にしているそう。
前分身体を置いてたら双子と間違われたらしい。
同じ顔になるもんなー。
「……とりあえずケバブでも食べて口を元に戻す。後10分ぐらいしたら戻るぞ」
「じゃ、西館を回って時間潰しをしよう!他のサークルも見てみたいし!」
「おっけー。ちりちゃん、りゅうくんもお腹いっぱい?」
「うん!またみてまわるー」
「ぶーぶーあるかなー」
子ども達もまだまだ元気そう。
人混みに負けじと歩いている姿に成長を感じますねー。
それじゃ、西館へレッツゴー!
「……全く、あの家族は平和だな。さて……『さっきの話は本当か、伯爵』」
『うむ。今ウォルターから連絡があった。デーモンオーガ君が雲母丸に乗ってこっちに向かっているらしい。イサマ君に貸しているポータルからやってくる予定だ。そろそろ着く頃じゃないか?』
『……おいおい、不味いだろう。デーモンオーガに対抗できる人類でこの近くにいるのはあーさんぐらいか?確かあーさんの知り合いのデーモンオーガは熊本に帰っているはずだぞ?』
『なに、話せばわかるやつだ。何せ『白仙鬼』『グレートデーモン・ウォーロック』とも呼ばれるの古参デーモンオーガだ。だが、今伯爵ウォールが立ってしまったから後ほど向かう予定だ』
『……伯爵ウォール。それお前じゃなくて天使達目当てだろう?』
『カッカッカッ!サークル主は吾輩だからな!お、ポージングの依頼が。念話切るぞ』
「……はぁ、サークル早めに閉めた方がいいな」
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