第1031話 今度こそ配信終了
「それじゃ、本日は終わりじゃ!このダンジョンについては後日ギルドから正式に報告があるぞい!では、お疲れ様じゃぞー」
「ではこちらもー。お疲れ様でしたー」
:おつおつー
:バトルなしかー。けど世紀の発見見れたからよし〈1000円〉
:次はコボルト達と貿易かー〈2000円〉
:飯食べてこよ
:お疲れ様です
:おっさん最強!おっさん最強!〈50000円〉
:うぃー
「……ふぅ、配信終わったかのう?」
「ちゃんと閉じましたよー。エクスの方でも閉じてるだろ?」
「……アーカイブになったぞ。ライブ中のマークもついてない」
「だそうでーす」
……あ、葛葉さんがジト目になってる。
ちゃんと配信閉じてるから!
本当はもう少し配信する予定だったけど、葛葉さんから念話が来てキリよく飯を食べてから終わりました。
どうやら、コボルトもといイサマさん達グループともう少し深く話をしたいそうな。
忘れがちだけど葛葉さん、ギルドの偉い人だからねー。
今はロリ狐っ娘だけど。
「……そんな物理的な確認するかえ?まぁよい。イサマ殿、ここからは詳しく話を聞きたい。奥に行っても良いか?田島殿を深淵に連れていくなら国としても少々手続きが必要でな」
「我、困らない。先程の件だな。念話ではなく、証拠を見せながら、深く話そう」
「うむ、よろしく頼むぞ」
そう言って葛葉さんとイサマさんが奥に行く。
コボルト達もぞろぞろとついていく。
エクスに聞いたら料理を作っている間に念話で色々質問をしていたそう。
日本政府として介入するほどの件になりそうなので葛葉さん的にちゃんとした会議をしたいらしい。
とりあえず後日総理もやってくるんじゃないか?とのエクスの予想。
……えぇ、そんなに?
俺、関わらなくていいよね?
年末、今からが忙しくなるのに……
さて、難しい話は置いておいて。後に残ったのは俺とエクス、豪鬼さんに子どものコボルト達。
「さて、俺たちはどーしようかねー……モグモグ……ゴクン。とりあえず当初の予定は終わったし」
「……肉頬張りながら喋るな」
「グララララ!配信しないならもう地上に帰るか?それにしては俺は暴れ足りねえなー……酒も入れたし、インドの兄ちゃん、いっちょ戦うか!」
「……なんでそうなる。お断りだ。そっちは元気がありあまり過ぎ。全く……亜人とは思えないぞ」
ブホッ!
「……汚いぞ、あーさん」
「ゲホゲホ……驚きすぎて器官に……いや、気づいてたんかい!てっきり気づいてないと思ってぼやかしてたのに」
「グララララ。わかるやつにはわかるって事か?」
「……魔力の質が人間のそれと違いすぎる。確かに『スキャン』してみた結果は人間と出るが……何か隠してるだろ?」
ま、まぁ豪鬼さんしかり、ゴン太達しかり亜人らしいけどなんか特殊個体っぽい人たちですからね。
普通に生活している分には人間だけど、ダンジョンの中では『リミッター』が解除出来て本来のモンスターの姿に戻れる的なやつです。
地元、保部の一家が移住してきたからそういう系の人多いんだよねー。
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