第1029話 料理がきた!
「モグモグ……ゴクリ……ぷはっ!これこれ!齧った時にはじける肉汁!カリッと焼けた表面の食感!そして口いっぱいに広がる肉の旨味!これを焼酎で……うん!最高だな!」
「はふはふ……ジャイアントオークの肉って思ってたより柔らかいですね。いつも食べてるオーク肉よりかは硬いですけど、その代わりにジューシーですね。いやー、塩コショウも効いててお酒が進みそうですねー」
「おう、あらたの坊主も飲むか?黒桜島」
「……肝臓壊してるのでNG」
全く……これだけら飲兵衛は。
コボルト達が焼いてくれたオーク肉を実食中です。
オーク肉ってざっくり言うと豚肉なんだけど、ジャイアントオークは牛肉に近い肉質でした。
元々が大きく、筋肉が発達しているからかな?
豚の脂はあまり感じられなかったけどそれでもお肉の旨味は凄い。
少ない脂身も食べていくと豚の甘みを感じられてとても美味しい。
まだアイテムバッグに俺が倒した分のジャイアントオークがあるから子ども達にも食べさせなきゃね。
お肉を食べていると奥からチワワと柴犬が大きな皿?を持ってやってきた。
「クゥーン」
「キャウ!強き人、飯持ってきた!」
どうやらイサマさん達の料理ができたようだ。
「お、ありがとうございますー。こっちもミノタウロスがそろそろいい感じに焼けてきましたよー」
「「ワォォォォォォン!!」」
わ!びっくりしたー。
やっぱりコボルトなんだね。
肉に反応してしっぽブンブン振ってる。
クリムゾンミノタウロス、赤身が美味いってエクスが言ってたけど捌いてみたら赤身しかない。
しかもナイフが弾かれるレベルで弾力がある。
サシが少ないけど、赤身が好きな俺的には嬉しい限り。
「……いい感じに焼けたな。さすがあーさん、肉を焼いたらちゃんと焼くな。クリムゾンミノタウロスほレアがいちばん美味しいぞ」
「いい香りじゃのうー。そして豪鬼殿、お前さんはそんなに酒飲んで大丈夫かのう?一応ダンジョンの中じゃぞ?」
「んあ?なーに、ダンジョンの中だからこその黒桜島よ!」
「……その焼酎、度数25度超えとるんじゃが?」
エクスと葛葉さんもやってきた。
確かコボルト達の料理を見に行っていたんだっけ?
俺はチワワと柴犬が持ってきた料理を手に取る。
お礼にクリムゾンミノタウロスのお肉をあげたら尻尾ちぎれるかと思うぐらいに振って喜んでくれた。
ひとかじりした後後光が見えたよ。
美味しいんやねー、後で俺も食べよう。
さて、コボルトの料理を見てみよう。
初見の印象、おにぎり。
青色の葉っぱに包まれていて若干三角形の形をしているから海苔の代わりに高菜で巻いたおにぎりにしか見えない。
「……わぁ、持った感じはおにぎりじゃない。フワッフワだー」
「キャウ!それは、ムムヌの実を、茹でて、潰したもの、です」
「クゥーン。グレートジョードラゴンの肉、マンティコアの肉、オークの肉を、混ぜて、固めて、ます」
「作るところを見ておったがなかなかに興味深かったぞ?尋常じゃない速度でじゃがいもに似た木の実を潰しておるのは衝撃じゃったわい」
「……地上では見たことない食材ばかりだったが地上の食材でも代用できる。レシピは葛葉さんのチャンネルのアーカイブを見ればいい」
:深淵の飯だー!!!〈50000円〉
:パッと見東南アジア系?
:オーク肉うまそー
:バナナの葉っぱみたい〈1000円〉
:うまそー〈500円〉
:物は試しで食べてみたい
:今ドラゴンの肉って言った?
:マンティコア、食べれるの?
:ドラゴン!ドラゴン!
:葛葉様!食レポを!〈25000円〉
コメ欄が沸き立つ。
エクスが言う通り、見た感じ芋だから代用は出来そうだよね。
……しれっとドラゴンの肉とか出てきたけど大丈夫そ?
――――――――――
閲覧ありがとうございます!
はぁ……今日から仕事か……
体バキバキですが、無理せずコツコツ続けていきます。
星、ハート、コメントよろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます