【㊗️2700万PV突破！】あーさんのダンジョン飯配信～おっさんサラリーマンの週末の楽しみ～

第1023話 大鬼

「グラララララ！ここにいたのか！まだ下にいるならリミッター解除しようかと思っていたぞ！……戦おうや、犬っころ！！！」

ダンジョン内に響き渡る声。

そこには背の高い初老の男性がたっていた。

……いや、声でかすぎ。

耳いかれるかと思った。

あの声、明らかに威圧の効果がついてるよ……

……あれ？しかもどこかで聞いたことがあるような？

：声でか！！！

：耳いかけるかと思った

：なになになに？！

：新キャラ？〈1000円〉

：おっさんの知り合い？

：今中層だよな？！なんで人が？！

：へ？

「我が行く。皆、下がっていろ」

イサマさんが飛び出す。

ボルゾイだから身体が大きいから大迫力。

そのまま身体が輝き始め、さらに巨大化していく。

大きさは5メートルをゆうに超え、大きく握りしめた拳で殴り掛かる。

「グラァァァァ」

ゴツン！！！

まるで鉄の板を殴りつけたような音が響く。

イサマさんの拳は確かに男性の顔をとらえている。

なんなら顔面で受け止めてる……！

少し血が出ているけど仁王立ちで受け止めてる……

「……ほう、コボルトの割にはつえぇな」

男性がニヤリと笑う。

……よく見ると血が出ているのは男性からではなくイサマさんの拳からだ。

まさか、硬さで負けたのか？

「……っ！お前、ニンゲン、ではないな。さてはオーガか！」

「いまは、人間だよ。ちょっっっとばっかし強いだけのな！ほれ！」

「ゴボッ！？」

ドゴッ！

男性の拳がイサマさんの腹に突き刺さる。

イサマさんの身体が宙に浮きそのままと吹き飛ばされる。

……あの人、強い。

てか、リミッター解除してないよね？

角出てきてないし、素の状態であれなん？

豪鬼さん、化け物じみてますって……

「……こいつは驚いたのう。なんちゅう強さじゃ……！」

「……怪物がここにいたか。先程の獣の匂い、あの男からだったか。あーさん、気をつけろよ」

「あー、うん」

「……なんだ、その返事は」

「いや、そのぉー……なんと言いますか……」

「お！あらたの坊主！元気してたか！コボルトキングが出たって聞いてな！ゴン太達と一緒に来たんだが人が倒れててなー。さっきの奴だろ、コボルトキング。中々の強さだったな！ま、俺には及ばないが。グラララララ！」

「……説明せい」

「……同じく」

……うぅ、2人からの視線が痛い。

よく見たらコボルトさん達もこっちみてるじゃん……

「……えーっとー……地元の、同級生の親父さんです」

「「嘘をつくな！！」」

「「「「「「「ガウガウガウ！！！！！！」」」」」」」

いや、本当ですからね？！

俺の中学の同級生の親父さんだから！！！

そこにいたのかムキムキマッチョの男性。

俺の同級生にしてデーモンオーガという亜人のミミとリリのお父さん……

「肥後の大鬼とは俺の事！大牙野豪鬼（おがの ごうき）、ただ今参上！ってな！グラララララ！」

「……豪鬼さん、また時代劇ハマったんですか」

「おう！最近はトラックにタブレット置いたからなネックフリックスで時代劇見てるんだ」

……と、まぁそういうことです。

気まずいー！！！

てか、なんでいるんですか豪鬼さん！！！