第1003話 ケーキ食べたい!

「何でしょう……田島さんちらしいと言えばらしいですね……」

「……風花さん、呆れてません?」

「そ、ソンナコトナイデスヨー……あ、クリスマスと言えばケーキ!ケーキとか買ってあるんですか?」

「あぁー、そういえば」

「そうだった!今年は東京で過ごすからノイチゴで買えないじゃん!」


家からほど近いところにある洋菓子店ノイチゴ。

ウチでは毎月第二土曜日をケーキの日としてノイチゴの季節限定ケーキを買って食べている。

何せ甘党の妻がいますので。


「クリスマス限定ケーキ!あれ食べたかったなー……」

「わ、ゆりさんが目に見えて落ち込んでいる!」

「うん、そんなに凹むことだったのか……」

「……ゆりさんは甘党だからな。それこそ東京でケーキを開拓すればいいのでは?あーさんの予定としては数日オフだろ?」

「はっ!その手があったか!」

「えっとー……その手しかないと思いますよ」

「何だろう、似たもの同士なんですね、田島さん」


いい夫婦でしょう?o(`・ω´・+o) ドヤァ…!

エクスの言葉にゆりが顔を上げると、キラキラと輝いていました。

確かに、東京って有名洋菓子店とかあるよねー。

ニュースでもよく取り上げられてるし。

……これは日本に帰ったらケーキ屋巡りかなー。

ホテルに着いたらコーヒーメーカーレンタルしとこうかな。


「風花さん!南風原さん!美味しいケーキ屋紹介してください!」

「お、おう……ゆりさんが輝いている」

「んー、私甘いの制限してるんだけど。ま、いいか。おすすめは代官山にあるケーキ屋さんですね。確かここに……」

「おぉー!美しい!ちりちゃん!これ、宝石箱だよ!」

「きゃわ!きゃわ!」


「……女性は甘党。亜人も人間も変わらないな」

「うん、それはそう」

「ジュンさんも甘党だからですね。ジム帰りに甘いもの食べてるって話してましたけど」

「へー。なら任せて安心ですな。あ、味玉少なくなってきたなー」


思ったより食べてたわ、味玉。

そろそろ時間的にも日本に着く頃?

さぁ、日本に着いたら何食べようかなー。

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