第1001話 クリスマスですよクリスマス!
「あれ?そういえば!」
味玉を食べていた風花さんがふと声を上げた。
しれっと4玉子目ですね。
……結構な数仕込んでたのにもう少なくなってるな。
「田島さん!カレンダーカレンダー!!!」
「へ?カレンダー?今日は……あぁ、日付変更線超えたから、12/24ですねー」
「いや、クリスマスイブですよ?!子ども達にプレゼントとか用意したんですか?!」
「うん、そういえばそうだな」
「いつも通りだから忘れてたよ。お子さんたちに用意してるんですか?」
「準備しているふうはなかったですね。あれ?田島さん、もしかして……」
ブラックフェザーのメンバーが俺を見てくる。
クリスマス
イエス・キリストの降誕祭ってらしいけど。
ぶっちゃけた話、うちクリスマス祝った事ないんですよ。
元々実家が仏教なのでそういうイベントやらないんですわ。
幼稚園の時にサンタはいないって教えられたしね。
あの時の先生、自分へのプレゼントは自分の手で掴むんだ!とか言ってたのだけ覚えてるわー。
同級生、小中一緒だったけどみんな自分でどーにかする癖ついてたからなー。
ダンジョンが出現する前の話だから何年前だろう?
なのでクリスマスは特に用意もしてないです。
ケーキはしこたま食べるけど。
あ、しいて言うならちりちゃん達が何か欲しいものがあれば買ってあげようってところで……
「一応欲しいものはこの前買ったんですよねー。オフの時に」
「ですです。ちりちゃーん、この前のハンマー。見せて」
「はーい!どや!とーるはんまー!」
ちりちゃんが腰から取り出したのは小さな棒。
カチンと音がすると先端が開いて四角い箱が膨らんで出てくる。
はい、北欧神話の神トールが使っていたハンマーのレプリカです。
この前映画撮影所にツアーに行った時に買ったらしい。
可変式で音とひかりも出るから地味にかっこいい。
「へっへーん!これでゴプリンだってオークだってオーガだってたおせるもん!とーちゃんにはまけないよ!」
「へ、へー……」
「ちりちゃん、筋骨隆々だね!けど振り回すと危ないから小さくしておこうねー」
「はーい!」
「……うん、予想通りというかなんと言うか」
「やっぱりSSSランクの子なんてすね。1年生でしたよね?その歳でハンマーを選ぶとは……」
「おもちゃでも武器が欲しいと言うとは思ってなかったですよ。てかエクス、これ買った時にいたんだろ?もう少し女子向けのヤツなかったんか??」
「……そもそもアメコミに女児向けなんてないだろ。特に映画化してる奴なんてイケメン超人がスーパーパワーでごり押すやつしかないしな」
それもそうか。
てことでちりちゃんのクリスマスプレゼントは用意済みなのです!
「えーい!ゴリゴリディオハンマー!どーん」
「……くっ、これが勇者の力か!……ってちりちゃん、なぜそのセリフを?」
「ネックフリックスー!まとめはいしんしてたよー」
「最近テレビで見てると思ったら覚えてなー。古いアニメだから超合金もないしなーって」
「……ほほぅ、今度プレゼントしてやろう」
あ、すげー嬉しそう。
―――――――――
閲覧ありがとうございます!
今週はまったりストーリーです!
新章は週末公開予定!
……さぁ、ゴリゴリ書いていかねば
星、ハート、コメントよろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます