第997話 操縦士は知り合い

「あれ?そういえば。整備はいいとして今日の操縦士ってどうするんです?ギルドの方、というか派遣の人が来るんですか?」

「あぁ、その事?それについては彼から話があるわ」

「彼?」


リリアさんが手を叩く。

奥から男性がやってくる。

……あぁ、うん。


「……なんだよ、その不服そうな顔は」

「いや、うん。キラホープについてならそうだよなーって。てかインド所属だろお前?」

「……ハイジャック犯の情報提供と身柄確保に貢献したということだ」

「あ、察し」


はい、俺の友人エクス君です。

機械神とまたここで会うとはなー……

偶然にしても出来すぎー……


「彼の技術はアメリカのハッカーを上回るわ。ほっておいても勝手にダーコイズのサーバをハッキングされそうだから先に情報を渡しておくという結論になったのよ。表向きは共同開発ってとこに落ち着いたわ」

「……最新鋭のファイアーウォールと言っても所詮はプログラム。解析なら余裕だ」

「せ、せやな」

「……不服そうだな。キラホープの操縦士も見つけてくる予定だぞ。アメリカの技師だけじゃ不便だろうからな。お前が免許とると言うてもあるが、絶対ぶっ壊すだろ」


ソ、ソンナコトナイヨー。

てか、機械神やしな、お前。

人間が作ったプログラム程度なら余裕だよな。

この前は安全を考慮して本気出してなかったっぽいし。

何でも今目の前にあるキラホープは既にエクスに解析されプロテクトも解除されているそう。

なので誰でも操縦できるらしい。

動かし方は飛行機と同じだから免許があれば罰せられることもないってさ。

……大きさ的にジャンボジェットだよね、これ?

小型飛行機免許ではダメでは?


「あれ?てことは立川さんが操縦ですか?免許持ってませんでした?」

「そんな話してません!私は車の免許だけです!田島さんは持ってないんですか?!」

「あ、思い出した。このくだり、この前やりましたね!もちろん俺は車の免許だけです!ゴールドですよ!ふんす」

「……威張らないでください」


解せぬ。

けど、飛行機免許持ってないメンバーなら誰が操縦するの?

確かブラックフェザーのメンバーも免許持ってないって言ってたし。


「……今回は俺が操縦する」

「へ?お前免許持ってんの?マジで?操縦士見つけてくるだけじゃないの?」

「……うちの上司のプライベートジェットは誰が管理してると思ってる?」


あ、察し







―――――――――

閲覧ありがとうございます!


次の章に繋げるようで強引ではありますがエクスを合流させました。


ぶっちゃけ仕事で頭の回転が悪い時に書いてるので読み返したらゴリ押し感すごい……


まぁ、こういう時もあるよね!←

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