第907話 vs四騎士

「……絶対、後でシバく」

「ハイハイ後々。ほら赤騎士来てるぞー」

「……ちっ!」


……エクスから黒い波動が出てるけど気にしない気にしない。

ダンジョンでポテチ食べてるのが悪い。

さて、あと3匹。

……1匹ずつお願いしたいなー。


「おりんさーん、グリュンさーん。あと2匹、どっちかお願いしたいんですけどー」

「んなアホな……と思ったけど流石に流石にか。グリュンはん、どないする?」

「んー個人的には赤騎士を、と思ったんですがエクスさんが戦闘中なので。うん、相手するなら黒騎士ですかねー。ボクの子は大型モンスターが苦手で」

「……黒騎士相手してくれるのはええんやけど、ウチが青か白やろ?か弱い女性に大型モンスター押し付けるの良くないで」

「……じゃ、白騎士なげまーす」

「ちょ!?ガチで投げるな!せめて青騎士にせい!後もう少しでマローはん達が来るから!」


……ちっ。

とりあえず足に力を入れて騎士たちの元へ。

黒騎士は既に動きを読んでいたのか俺の胸めがけて剣を構える。

ギリギリで交わして腰を掴む。

腕に力を入れて全力で……


「ていやー!」


思いっきり投げる!

とりあえず広場から離れた観客席に向かって投げてみたけどグリュンさん追いつくかな?

ドゴッと音を立てて観客席に黒騎士がめり込む。

土埃が消えたらちゃんと受身をとって立ってたよね……

これ、強いやーつ……


「……マジかー。あれ、受け身取られるのかー」

「やっぱりリーダークラスだけありますねー。とりあえずマローさん達が来るまで粘ってみましょうかねー……子どもたち、いっておいで」


そう言うとグリュンさんの影から真っ黒な狼達が飛び出していく。

襲いかかる狼を黒騎士が剣で弾いていく。

……すげー速度なんだけど。

やっぱ俺速度早いやつ苦手だなー。

グリュンさんがいて助かったー。

グリュンさんは深淵クラスっぽいゴーレムだし大丈夫でしょう。


「それじゃ、おりんさーん。行きますよー」

「ちょ!投げんでええって!すぐ向かうわ!そのままじっとせい!」

「あ、おけでーす……けど白騎士と並ぶのはあれだし……あ、そうだ。せい!」


俺は青騎士の下半身を思いっきり蹴る。

メキッ!と音が鳴った瞬間、飛んでいく。

とりあえず距離を離しとかないと白騎士の攻撃がおりんさんに当たっちゃうしね。

青騎士とおりんさんは少し離れた位置で戦っていただきましょう!




「……今の一撃で青騎士、ダウンしてへん?」

「え?まっさかー。ちょっと軽めにどかしただけですけど?」

「……下半身、もげてるで?」


……(ノ∀`)アチャー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る