第897話 白騎士と赤騎士
『あーあー、もしもーし。こちらグリュンでーす。タジマさん、エクスさん、オリンさん。聞こえますかー?』
「ん?あ、念話か。はいよーこちらおりんー。そっちはどうなん?こっちは今青色の騎士を見つけて監視しとるー」
「……念話が、無線になってるな。もう少し改良するか」
青騎士の動きを観察していると頭の中にグリュンさんの声が。
これもエクスの発明品。
念話が使えるようになる無線機らしい。
一応無線が使えるっぽいけど四騎士がいる場所で音が漏れるのは危ない、という事でこのアイテムを使うことに。
使い方はほぼ無線機なので声に出すんだけど、頑張れば声を出さずに喋ることができるって。
念話、最近使ってないなー……
『お、そっちは青色ですか!こちらは白と赤を見つけました。ボクの子達が見ていますけど中々の強さですねー』
「へー!そっちは2匹もおったんか。監視だけやから無理せんと遠くから見ておくんやで」
『はーい。まぁ、ボクの子ひとりやられたのでワンパンしたいところではあるんですけど……』
「……抑えろグリュン。マジでどうなるか分からないからな、アレは」
うわ、グリュンさんの殺気を感じる……
落ち着いてもろて……怖いですって……
とりあえずグリュンさんから白騎士と赤騎士の情報を共有してもらう。
白騎士は真っ白な骨の馬に乗った重装甲の騎士。
腕が4本あり、盾二つ、巨大なハンマーと大剣という装備。
大きさは二階建てバスぐらいあるんだって。
……騎士もでかいけど馬もでかいな。
走ってきたら圧ありそう(小並感)
赤騎士は逆にほかの騎士に比べたら小柄。
それでも3メートルぐらいの大きさの人型で手が6本、足が4つあるらしい。
細長い赤い槍を持ち、瞬間移動と多用しているらしい。
赤騎士にグリュンさんの狼がやられたそう。
赤騎士、感知範囲が広いらしく隠れていた狼も直ぐに見つかったそう。
どうやら槍に毒が仕込まれているっぽいので要注意。
『赤騎士は闘技場の西、中央広場に繋がっている小部屋の中でヴェノムタールアナコンダと戦闘中、白騎士は南側、この闘技場の入口下にある地下室にて沈黙。多分今タジマさん達が東側なので、あと1匹、いるとすれば……』
「……北側。そこに残りの騎士……つまり黒騎士がおるっちゅう訳か。グリュンはんの狼達も見つけられてへんの?」
『全くですね。それっぽい場所はありますが瘴気というか魔力が濃すぎてボクの子達でも近づけないです』
「……グリュンの使い魔が逃げる程の瘴気。あーさん、お前が行くしかないな」
「えぇ……マジで?なんで俺?そこはエクスが行けない?ドローン使おうぜー」
「……ドローンも使うが突撃して動きを見ないとな。もしかしたら……深淵に繋がっているかもしれない」
エクス曰く深淵から魔力が流れ込んでいる可能性があり、さらに四騎士の力を強くしているかもしれないって。
深淵、繋がっていることも考慮しないとダメだったかー。
けど、どーにかドローンだけでなりません??
仮面つけて突撃しろ?
ウルテカの仮面の方が硬いって?
そりゃそうだけどさー。
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