第868話 サオリンのダンジョン解説

「デスバレーダンジョン。現在探索されている場所で11階層、区画はなく巨大なオープンフィールドよ。1階層目ですら未探索エリアがあるらしいわ」

「最初は砂漠が3~4階層……えぇ、ここからランダムなの?まーじ?砂漠は少なめであって欲しいなー」

「ひぇー!すごーい。本当に日本と違う!」

「すごーい」

「スヤァ……」


家族みんなでサオリンの説明を聞いてます。

りゅうくんはお休みタイムです。

今いるのはラスベガスにあるダンジョンミュージアム。

ここにはネバダ州やカルフォルニア州などラスベガス周辺にあるダンジョンの情報が集約されているギルド管轄のミュージアムだそう。

24時間開いているそうで下調べにはもってこい。

デスバレーダンジョンはこの前軽く説明は受けてたけど詳細に調べると中々大変なダンジョンですな。

まず最初の砂漠は昼夜があるらしく、昼は40度を軽く超え、夜は最低マイナス20度まで冷え込むんだそう。

寒暖差が大きいので体力をゴリっと消耗する。

モンスターもその気候に適応している奴が多いので注意が必要。


「まぁ、資料的にはね。おそらく4階層目の砂漠はボスの能力の可能性が高いらしいから気にしなくてもいいと思うわ。ボスなんてランダムだからね。で、4層から6層が密林地帯。アマゾンに近い原生林だそうよ。ドラゴンが平気で歩いているそうだからあーさん的にはそっちの方が楽かな?」

「……その大型モンスターには楽勝的なノリやめない?流石に厳しい時もあるからね?」

「けどワンパンできる方が楽でしょ?あ、外皮に毒を持つヒュドラとかも目撃されてるから注意ね」

「ほらみたー、ワンパン出来んやつやんー。アイツ頭無限に生えてくるやんー。スルー安定ですやん」

「はいはい……それでも倒せないって答えないあたりバケモンよね、知ってたけど」


はいはいバケモンバケモン。

俺は普通のサラリーマンですよーだ。

話を戻して、7層から11層は山岳地帯。

最初は雪山だそうでしたり降りる事に溶岩が増えていくらしい。

山岳とだけあってワイバーン種やゴーレム種、トロールやオーガも多いらしい。

名前を聞くだけで下層、深層クラスです。

ありがとうございました。


「現段階最終階層の11階層はコロシアムのような形をしているくぼ地らしいわ。セーフゾーンなんてものは無いから消耗した状態でボスラッシュになりそうね。あーさん、大丈夫そ?」

「今日先遣隊が出発したって言ってたから後発だと3時間ぐらい?11階層でしょ?行けそうな気がするー」

「下関まで車で行く感じなんだねー」

「しものせき!ふぐたべたい!」

「ゆり、ちりちゃん。その反応はおかしい。後あーさん、それはダンジョンを舐めすぎ!何考えてるの?!」

「えー、だって各国のSランク以上を集めたって聞いたよー?それにおりんさんと四つの太陽のSSSランク5人は最低でもいるんでしょ?」

「……そう聞くとやれそうな気もするけど、最低でも山岳地帯までは1日はかかると考えてね!ともかく!危険なダンジョンだってことはわかった!?」

「「「はーい」」」

「スヤァ……」


……あれ?てことは監視まで含めて1週間コース?

2、3日で帰ってくる予定だったんだけど?!




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