第643話 スパイがいるらしい
「さてさて、ラーメンはもう食べたんだよな?後はのんびりか?」
「まぁそうやなー。スタンプラリーも終わったし」
「……満喫してるな。漫研で絵でも描いてこい。あーさん印のダンモン……ぷっ」
あぁ?笑ったな?
いいですよーだ。
どうせ俺は絵が下手ですぅー。
ダンモン、有名なモンスター描いても、クトゥルフ神話?って言われたからな!
ちりちゃんにもスライムを「わー!ひどらだ!」って言われたからな……
地味にダメージ負ったなー……
「ハッハッハ!絵心は中々難しいからな!俺も随分前に描いたがダメだったぞ!それにしてもこの学校はすごいな!亜人の数もそうだが他にも魔力を持つ人間が多いぞ!」
「グスン……へ?そうなん?亜人はたまに見かけたけど人間も強い人がいるの?」
「……あーさんの魔力感知はゼロだからな。亜人は前から多かった。人間はそれほど強いやつはいない。今日多いのは各国の暗部が来ているからだろ。あそこで天を仰いでいる奴はドイツ、向こうでクレープ食べてる女性はアメリカ……今ラーメン買ったやつは中国だな」
えぇ……スパイが来てるの?
そんなに情報ないよ、ここ。
ただ単にドラゴンの肉と骨からとったスープでラーメン作ってるだけだからね?
情報収集するなら街中でしょ?
「……日本のSSSランクが在籍した大学の調査だったりしてな。まぁ、全員ドラゴン肉食べて天を仰いでいるから無害だろう」
「それはそれでなんか申し訳ないんだがなー」
「ハッハッハ!良いでは無いか良いでは無いか!今日は祭りぞ!やましい心では楽しめんぞ!うむ、スープだけ貰ってきたがこれはこれでいけるな!」
あ!お前龍骨スープだけ貰ってきたのかよ!
しかもネギトッピングして中華スープにしてる!
くそぅ、羨ましいぜ!
とりあえずスパイのことは無視しておきましょう。
なんかあってもこっちには神に亜神に神獣(スパイス狂)に深淵モンスターがいるからね。
学生、一般客に迷惑はかけられませんから!
そんな感じで話していると後ろに気配が。
「おやおや、もしやタジマアラタさんですか?」
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