第622話 トッピングは総合商社から

「……ハッハッハ!あーさんらしいな!あの人造モンスターを食べるか!しかも出汁に!これは傑作傑作!ハッハッハ!」

「……なんというか、ダーリンを超える発想がすごいわ。流石ユリちゃんの旦那さん」

「……えぇ」

「なんと言うか、多方面に迷惑をかけるよね。あーさん、ちょっとは自重して?」


……なんだよみんなして。

今回はギルド発案だからいいの!

骨余ってたし!

何なら頭そのものは無傷だからね?

頚椎を4等分に割ってから茹でてる。

茹で方は南野さんが考えた方法らしい。

アクがしっかり取れて上品な旨味になるとか。

試しに作ってたヤツでギルドの研究室に見てもらって問題なかったから今回出すことになりました。

……準備が早い?そこはつっこんだらダメだよ?


「てなワケで、元々今日の夜告知予定だった訳だけど緊急で崩城大学にも出店しようと思うわけよ。学校側には事前に連絡済みで、もし肉が残ってたらやらないって方向になってたからね」

「……事前連絡は済んでるのか。で、場所はどうするんだ?」

「場所は実行委員会に聞いて場所空けてもらうよ。多分さっきの近見君の話的に空いてる模擬店テントありそうだし」


さっきの感じ、すぐに協力してくれるでしょう。

暇してる学生も多そうだから、バイト代出せばみんな手伝ってくれるはず!

これで、飯の問題も解決ですな!


「実際に来てもらうなら、南野さんかなー?大元帥からここまで近いし、龍骨スープの運搬もあるし」

「熊本ラーメン、まだ食べれてないのよねー。しかも私明日商談なのよねー……ダーリン、1つバッグに入れて送ってくれない?」

「いいともマイハニー!お安い御用さ!」


……イチャイチャしてるねー。

まぁ、お熱いのはいいことです。


「……はぁ、もう参加確定なのな。で、トラロック。お前もこっちに来るんだろ?他に準備はいるのか?費用は今回はなしにしよう。どうせ副社長がノリノリだしな……」

『で、ではトッピングの準備を。い、一応キクラゲとメンマは用意してもらってるんですけど、か、数が足りるか。ね、ネギと卵ならそちらです、すぐ準備出来ませんか?』

「……それならばすぐ準備する。カットとかは学生に依頼すればいいな。卵はちょうど余らせているのがある。煮卵にするならスープか何かを送ってくれ。こっちで調理しておく……ちなみにこの前買ってたクリムゾンレッドドラゴンの肉はどうした?あの量、一人で食べるのは無理だろう?」

『そ、それはこ、今回のチャーシューに回しました。と、とても上手に出来たと、れ、連絡を貰ってます』

「大元帥の?!」

「チャーシューがドラゴン!?」


なんと!

それは俺も食べてみたいぞ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る