第623話 福崎さんに報告

トントン拍子に話が決まりましたのでトロさんとの通話は一旦終了。

次に福崎さんに連絡ですね。


「もしもし、田島ですー。お疲れ様ですー」

『田島さん、お疲れ様です。崩城、大盛況らしいじゃないですか……肉無くなったでしょ?』

「……おっしゃる通りでした。すみませんでした」

『やっぱりー……準備しておいてよかった……では予定通り大元帥の南野さんには崩城でラーメンを作っていただいて、他の場所は各店舗から派遣してもらう流れにしますね。龍骨スープはもう出来ているそうなので明日の早朝、各地に運びます』

「よろしくお願いします」


龍骨スープは各地域の給食センターで作ってます。

確か約1万人前だったかな?

4等分にした頚椎、マジで便利だよね。

このイベントが終わったら一旦干したあと給食に使うことが決まってます。

龍骨スープで出来たちゃんぽんを出すんだって。

羨ましいわー。

話を戻して、そういえば追加支援のことも話さねば。


「あ、後先程このイベントに参加したいとの志願がありまして……」

『へ?志願?』

「ハッハッハ!初めまして!本来は直接伺って話をすべきだが、テレビ通話で申し訳ない!俺はシヴ!インドのしがない貿易商だ!」

「妻のパルヴァディです。一応『ヴィマーナ』CEOをやらせて頂いております。今回、とても楽し……ゴホン、興味深いイベントをお聞きしましたので、少しばかり協力させて頂きたいです」

「……通販部門統括、エクスだ。とりあえずトッピングの具材を弊社の物流センターから各場所へと送ろうと思う。費用は後から参加だからゼロで構わない」

『は?!あの有名なインドの?!しかも費用ゼロ?そんな、嘘ですよね?』


福崎さんが驚きの声を上げる。

うん、俺も驚きだもん。

普通料金とるでしょ?そこ……


「ハッハッハ!何せ突発で参加したいからな!それにジャパンのおもてなしの心は素晴らしいからな!それに協力させて貰えるなら料金なんて不要さ!」

「……こう副社長が言っているから、費用は不要。とりあえずすぐ持ってこれるのはネギだからあとは各拠点でカットして欲しい」

『……ありがとうございます!ですが、ギルドのメンツとしてさすがに無償提供は頂けません。後日振り込まさせていただきます』

「いやいや!大丈夫だ!費用なんて不要で問題ないぞ!」

『いえいえ、それはダメです。ちゃんと支払います!』


……福崎さんとシヴの押し問答が始まりました。

まぁ、ギルドとしてはパッときて参加したいと言ってきた企業を信用出来てないし、それが無償って言ってきてるのが不安に思ってる系かな?

あと料金払ってないと後々揉めた時に不利になったりする可能性があるからかな?

組織運営大変そうだぁー。


とりあえず押し問答は10分ほど続き、後日ギルドに行くことになりました。

支払いは不要だけど書類に色々記載しないとダメだそう。

後ギルドが色々シヴの会社から購入する予定らしい。

……パルヴァディさんをチラッてみたらニヤっとしてたよ。

……あれが商人の顔か。

……さてはパルヴァディさんはこっちをメインに考えてたな?


抜け目ないねぇ。







―――――――――

閲覧ありがとうございます!


福崎さんに報告できたからえらい。


星、ハート、コメントよろしくお願いします!





追記

このお話で総文字数が70万字を超えました!

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