第593話 ライブ:【定点カメラ】学園祭でドラゴンの肉焼くっすよ!!!【買いに来て】 その1

「よし!カメラセット完了っすねー」

「リーダー、今日カメラ回すんすか?」

「ん?そそ。俺っちのチャンネルだけど人の流れがわかると便利じゃん?今日は特に人が多そうっすからねー。このライブ配信を見て時間をずらしてきて欲しいっすねー……てかそのリーダーって言い方やめて欲しいんすけど……」

「けど、模擬店班長じゃないっすか、近見パイセン。それとも呼び名ハンチョーにします?」

「……それはそれで博打やってそうでむず痒いっすね。リーダーでおなしゃす」

「ウィーッス。他メンバーにも周知しときやす」

「さてさて、仕込み班が来るまで机の準備っすよー」

「「「ウィース!!!」」」




ガサゴソ……ガサゴソ……




「リーダー!串50本持ってきました!あと塩コショウとタバスコも!」

「網と油も準備出来ましたー」

「ん、シン、火の魔石も持ってきた……カメラ?」

「お、女性陣が戻ってきたっすねー。仕込みお疲れっす!あ、カメラはライブ配信予定っす。コトリ、今同接何人すか?」

「む、300人を超えた。ピース」

「……こんな時でもファンサするようになったっすねー。最初の無口キャラはどこに行ったのやら」

「今藤先輩、明るくなりました?ホントここ数ヶ月で」

「というか、先週あたりから?ソワソワしているような?」

「あー、多分肉食べたからっすね。後輩達も後で食べておくように。食べ逃したら次いつ食べれるか分からないっすからねー」

「……先に抜いておきます?」

「……やるならカメラの外でやるっすよ」

「ん、コメ欄からはええやろって言われてる」

「気まず!さすがにまだ仕込みがあるからそこで端っこ貰いますー。これで食費が浮く……!」

「俺も端っこ貰おうー。焦げたやつでも美味しそうだし!」

「……食べて気絶だけは避けるっすよ……これマジで。人足りないんすからね?!」

「シンが言うな、定期」

「……わかってるっすよー」



「リーダー!ミノタウロス、火入れ始めますよー」

「んあ?……あ、もう開場の時間っすね!それじゃ焼き始めるっすよー。コトリ、魔石に魔力を!ドラゴン串の焼き担当は練習の時と同じように焦げすぎないようにクルクル回すっす!ぶっつけ本番で申し訳ないっすけど」

「りょうかーい!……とは言ったものの」

「……この串1本でおいくら万円なんですかね」

「ん、今年の文化祭はドラゴン肉を使った料理は一律1000円だから」

「お肉3切れで1000円ですよね……?串に刺して焼いたやつを米に乗っけるだけ……」

「ミノタウロスのステーキ丼が800円ですよね?……4切れとはいえ、これシャトーブリアンってやつですよね?」

「……本当にドラゴンの肉?ていうかダンジョンの肉?厚切りなのがまたすごい」

「親父たち呼んで来てよかった……」

「ん!良き親孝行。さぁ火を強くする。焼き、よろしく」

「……俺もうお腹痛くなってきたっす……よし、やるぞ!さぁ、ダンジョン部のみんな!今日はしっかり稼ぐっすよ!」

「「「うぉー!!!」」」





――――――――――

閲覧ありがとうございます!


頑張れ、ダンジョン部


星、ハート、コメントよろしくお願いします!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る