第409話 四つの太陽の自己紹介
「初めまして、ミセスマツミ。『四つの太陽』のテスラと申します。突然の訪問、すみませんでした」
「私はケルー!よろしく!」
「と、トロです!よ、よろしくお願いしましゅ!……うぅ、噛んじゃった……」
「チャーリーでーす。そこのドジっ子SSSランク君に呼ばれてきましたー。どうぞよろしくー」
「……アンタ、どういうことよ。スタッフと打ち合わせしてるの?」
「い、一応総合プロデューサーの方とは……」
「猪木!アンタ!なんでこういうこと私に連絡してないのよ!SSSランクの方がこんなに来るって知ってたらもう少しメイクバッチリにしてきたのに!」
あ、そこなんですね。
今でもお綺麗だと思いますよー。
てことで改めて四つの太陽のメンバーを呼んだ理由とかを説明。
深層の食材は今は手に入らない、もとい食べれないのでもっと深く、深淵の食材を食べよう!という企画に変更になったってことで。
一応深淵で知り合ったってことで有名になってるからね。
神様だってことは内緒です。
食材はチャーリーさん、料理はトロさんにお願いします。
説明してたらマツミさんの口が拡がっていくのが面白かったねー。
深層の食材ってだけでも日本で食べたことあるの俺の知り合いとかぐらいだもんね。
それがあいだをすっ飛ばして深淵だもんな。
……普通のご飯が食べれなくなる、ってことはないから救いではあるけど。
「うん、もうつっこまない……皆さんにお任せします」
「……私達も手が出せない気がするのでマツミさんと同じく見守ります」
「あ!私試食したい!」
「えー。じゃーあー私も食べるためにキッチンに行こうかなー。チャーリーさん、トロさん、お邪魔させてもらいまーす」
「おっけーおっけー!人手があると楽になるから」
「か、簡単な料理ですけど、な、中々難しくもあるので。き、キッチンは別の部屋ですかね?」
スタッフさんにトロさんが尋ねた。
今回、スタジオセットとは別にキッチンスタジオも借りてあるそう。
移動してみたら中央に階段があって周りをシンクが囲んでる……あ、これ『料理の門番』のセットだ!
子供の頃見てたなー。
元々スタジオも結構広いね。
これならウルテカの恐竜を出しても余裕で捌けるね。
「深淵、というよりはウルテカの食材は肉と果物がメインなんですよねー。マツミさんは映える食材と派手な食材と未知の食材、どれから行きますか?」
「……不穏なものばかりね。しかも3品ぐらい出すの?」
「い、一応ご希望に添えれるように、じゅ、準備はしてきましたので。り、量は多くなるかもしれないのでその時はす、スタッフさんも一緒に食べましょう」
「いやー、トロちゃん。スタッフのことまで考えてたの?偉いわねー……ってトロちゃんって呼んじゃった。ごめんなさいねーもう」
「い、いえいえ。トロちゃんですか……フフッ……嬉しいですね」
トロさん、本当に嬉しそうだね。
テスラさんに聞いたらあんな笑顔、そうそう見れないってさ。
料理については食材を見てからになったのでチャーリーさんに出してもらいましょう。
食材、任せっきりだったから何が出てくるか分からないんだよねー。
ドキドキワクワク。
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