第344話 有識者(亜人)に聞く

『はーい、もしもーし』

「お疲れ様ー。ティム君」

『あ!旦那!お疲れ様でーす。このタブレット便利ですね!動画見やすくて楽しいです!』

「おー、そかそか!それは良かった!」


ティム君に渡したタブレットにビデオ通話してみたけど普通に繋がったね。

ラグとかあるけど確かヨーロッパにいるらしいしこのくらいなら平気だね。


「……本当に亜人の方と通話してる……しかも国際通話なのに音ズレもしてない……」

「あれ?こんなもんじゃないんですか?国際通話って初めてなので分からなかったです」

「会議とかでたまに参加してますけど5秒から10秒は遅れますよ。タブレットの性能がいいんですね。うちも子どもから欲しがられてまして」


マジで?凄まじく重いですよ?

実用性は一切考えてないからですね。

けど、充電持ちと安定通信はさすがの性能ですよ。

腐ってもダンジョンアイテム製造販売大手ですから。

あとは小型化と軽量化ですよ。

頑張れ。

それは置いておいて、赤い石について聞いて見なきゃね。


「ティム君ー。ランファいる?ちょっと聞きたいことがあってね」

『親方ですか?今不在ですよ。多分町にでて飲んでますねー』

「マジかー。ちょっとモンスターの素材について聞きたかったんだけど」

『へー素材ですか?自分もある程度なら分かりますよー。見せてもらっても?』


ティム君、薬師を目指してるだけあって素材の知識はある程度あるらしい。

てことでカメラ越しに石を見せる。

手に持つとずっしりと重みを感じる。


『ふーん。赤い石ですか……これどんなモンスターから取れたんです?』

「この前深層に居たエンペラーリッチの目から引き抜いた。引っこ抜いたら即死魔法とかブッパしてきたから驚いたよー」

『……普通の人はエンペラーリッチの目にある石なんて気づかないし引っこ抜こうとは思わないですよ。さすが旦那、常識がない』


……常識ないは言い過ぎじゃなーい?







――――――――

閲覧ありがとうございます!


これでフラグ回収できたかなー


……無理矢理感があるけど気にしない気にしない



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