第335話 来客(スパイ?)
部屋から出て、旅館の裏庭に出る。
そこにはロープでぐるぐる巻きにされた男たちがいた。
「おーおー。思ってたよりいたな」
「合計で12人だね。奥に隠れて停まってたバンの中にいたやつも捕まえてきた」
「元気な奴らよねー『俺たちに危害を加えたら上が黙ってないぞ!』とか映画でしか聞いたことないよ」
背伸びをしながら奥からミミとリリがでてきた。
男が12人しかもこの旅館を取り囲むように潜んでいたらしい。
全く……どこのスパイさんたちですかね……
夜に来るなんて相手のことを思ってないですな!
あ、スパイなら普通か。
「全く、寝ようとしたらこれだもんなー。バンが2台にジーブが1台。バイクが5台あったぞ。全部片付けておいた」
「おー。ゴン太もお疲れさん。こいつら後で帰らせるからな。向かってきたから吹っ飛ばした、なんてことは無いよな?」
「………………」
おい、返事は?
全く……ただでさえ面倒くさそうな人たちなんだからしれっと帰って頂かないと。
巻かれている男たちに近づいてみる。
1番前にころがっているのがリーダーっぽいね。
思いっきり顔面に痣ができてるよ……
多分ミミだな。
とりあえず続いて起こすか。
「おーい、おきろー」
「ん……はっ!あのカイブツは?!」
「ここにいるよー。無駄に騒ぐともう1発ぶっ飛ばすよ?」
「ちっ、おのれ……分かっているのか?!俺たちを拘束して!」
男は対抗心剥き出しでこっちを見る。
分からないから話を聞こうとしてるんじゃないか。
何事も冷静に行きましょう冷静に。
「そもそも俺はあなた達のことを知りませんよ。ダンジョン前……宇土マリーナ辺りから付いてきてましたけど何が目的ですか?」
「ふん!ノーコメントだ」
ビシッ
「目的は?」
「……あーさん。そいつ気絶してる」
「全く、ゴン太もそうだけど、本気じゃなくてもあんたがやったらデコピンでも脳震盪起こすに決まってるじゃない」
「手加減しろよな」
……うるさい。
――――――――――
閲覧ありがとうございます。
さて、リミッターを外していきます。
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