第331話 ゴン太とダンジョン部
「ゴン太さんがシーサーペントを殴り飛ばしてくれて助かったっす!タンク職の子が吹き飛ばされて絶体絶命だったっす!」
「そうよ!あの蛇、結構素早くてなー。トドメはさせなかったけどおっぱらえたわ」
「へぇー。シーサーペント殴るとか普通の人は考えないぞぉ。あれ、毒持ってるし」
「え?そうなん?前そのまま素揚げにしたけど?」
あれ、皮ごと食べたら美味しかったんよー。
皮と肉の間にぷるぷるの部分があって、とろける食感。
あれがコラーゲンってやつです。
あの時は塩だけで1匹食べたんだよね。
また食べたいなー
……おい、保部。
やれやれって顔でこっちを見るなよ。
「けどぉ10人も増えるのはきいてないぞぉ。ご飯はゴン太が持ってるチャチャッとライスだけだろ?」
「あ、俺たちはご飯持ってきてるっす!元々ダンジョンの外にあるキャンプ場で泊まる予定だったので自炊する予定だったっす!」
そう言って近くにいた子の背中を叩く。
あ、後方支援してそうな見た目だったけど、バックがパンパンだ。
キャンプ道具持ってダンジョン潜ってたのね……
重かったよなー、大変だよなー。
けど、1週間とか潜るなら荷物はまだ増えるんだよね。
ダンジョン内で水が手に入るか分からないし、最悪飯も食べれないかもしれないから。
「じゃ、こっちでご飯の準備をしておくっす!田島さんたちの分も作っておきますよ!」
「マジ!助かる!」
「いやー、いい子たちじゃないか!ブハハハ」
「それじゃあ、漬けタレ多めに作り直すかぁ。あーさん、漬けタレ作り手伝ってくれぇ。ゴン太はピュアホワイトウォーターでカツオの身をつけておいてくれぇ」
了解!腕が鳴るぜぇ!
混ぜるだけだけど!
その後、ピュアホワイトウォーターに漬けた身からしっかり寄生虫が取れたことを確認し、刺身にしていく。
元々3人で食べる予定だったので漬け丼だけにしようと思っていたけど人が増えたので普通の刺身も用意。
バーニングカツオの身はルビーのように赤い。
脂が乗っていることがひと目でわかる見た目だ。
「よし、漬けタレに漬け込んで10分から15分待つよぉ。その間に、刺身食べてて」
「「「「うぉおー!」」」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます