第4話 受付で その2
「今日のダンジョンは特に異常ない感じですか?」
「田島さんならすぐにAまでは行けそうですけどねー…っと今日のダンジョン内は比較的に安全ですね。あ、そういえば!」
思い出したかのようにポン、と手をたたく福崎さん。
何かあったのかな?
「今日はダンジョン内はにぎやかだと思いますよ。何てったて今話題のKLM48のダンジョン3人娘が配信しているので」
「え!あのKLM48の3人ですか!これは珍しいですねー」
「ですです!なんでも学生時代から白川ダンジョンに潜ってたそうで地元で懐かし配信をしているみたいなんです。」
KLM48は福岡で活動しているアイドルユニット。
全国的にも有名なアイドルだが、歌よりも有名なのがダンジョン配信だ。
確かメンバーは、上国 紫苑(かみくに しおん)、田上 未来(たがみ みく)、園田 伊桜(そのだ いお)の3人。
『ダンジョン3人娘』と呼ばれ、各地のダンジョンに潜ってはモンスターを倒したり、珍しい素材を集めているところをライブ配信している。
確か同級生の3人組って話を前ニュースで見たけど熊本出身だとは知らなかった。
福崎さんの話では、今日はここ、白川ダンジョンの中層の探索を配信しているとのこと。
なら、俺はそこを離れてお肉を集めようかな。
だって、おっさんが配信に映ってもうれしくないだろうし。
ネタにもならないからねー。
「それじゃ、田島さん。気をつけてくださいね。Eランクですから素材の持ち出しは禁止です。もし手に入れた場合はギルドに提出してください」
「もちろんです。はい、ギルドパス」
「……はぁ、田島さんがD、いやCランクだったら熊本ももう少しダンジョン景気に湧くんでしょうけど」
「そんな事ないでしょ。ほら、早く手続きしてください」
「はーい。少々お待ちくださーい」
福崎さんにギルドパス渡して、入場手続きをしてもらう。
ダンジョン内の人数把握と、万が一ダンジョンで何かあったときに救援に向かえるようにするためだ。
この辺は山に登るときにもすることでもあるし特に不便も感じない。
素材を持ち出さないようにとのいつもの注意喚起を受けていざダンジョンの中へ進もう。
お肉!お肉!ランラララン!
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