男装令嬢と魔眼の王子
流依
第1話 仲良し家族のお茶会
ウラガーン王国の未来が誕生したニュースは、1ヶ月経った今でも王国を大変賑わせていた。
長いこと不在だった世継ぎだというのももちろんだが、それが同時に2人である。
正妃と側室。
2人がほぼ同時期に懐妊した時も、もちろん騒がしかったが、生まれたのがどちらも男の子で、しかも側室の子の方が1日早く誕生したのである。
彼らがどちらも無事に、そして立派に成長した暁には、果たしてどちらが玉座に就くのか、最近の王都はその話題で持ちきりだった。
そんな街中を走り抜ける馬車の中で、一人の男が大きく溜息を吐いた。その頬は痩せこけ、顔は青白い。それでも忠義に篤い彼は、不調を押して登城した。しかしその顔色を見た部下だけではなく、彼が勤める外務省を取りまとめる大臣にさえ帰宅を命じられた。
もう若くないのだから、子育てだけでも大変だろう。しばらくはそっちに専念して構わない。とのお達しで、所謂『育児休暇』を頂戴した。
確かに自分は今年42歳を迎えるし、妻は35歳である。年甲斐もないことは重々承知しているが、待望の2人目だ。目に入れても全く痛くはない。それに今年10歳になる長男も積極的に手伝ってくれているから、子育てそのものに苦労は一切感じていなかった。
しかしそれが普通の子育てであるならば、だ。
(クロードでも無理となれば、この国ではもはや打つ手はない)
彼がこんな憔悴しきっているのは、子育て疲れが原因ではなかった。
(どうしてあの子がこんな目に…!)
噛み締めすぎた奥歯から滲む血の味が、あの日の悔しさをまざまざと思い出させる。
あの忌まわしい悪魔の声が、心を苛む。
――この赤子に呪いをかけた
(絶対に守ってみせる…!)
青白く痩せこけた顔の中で、まるで真夏の晴天を思わせる紺碧の瞳だけが、力強く輝いていた。
◆ ◇ ◆
シエルはその日、起きてからずっとソワソワと落ち着かなかった。
朝食時や午前中の学習時間はしっかりと受けていたが、少しでも時間が空くと2階の大きな窓に張り付いて、まだ見えないかと目を凝らしていた。
待ち望んだそれが見えたのは昼食が終わってすぐの頃。
遠くからこちらへと向かってくる焦茶色の馬車は、シエルもよく見知ったものだった。
半ば転がるように階段を駆け降りたら、見かねた家政婦長に叱られたが、シエルは大きな声で「ごめんなさーい!」と謝りながらもその足を一切止めなかった。
そしてそのまま外に飛び出し馬車の入場門へと全力疾走すれば、顔馴染みの御者が手を振ってくれた。
「父様! 兄様! おかえりなさい!」
「ただいまシエル。出迎えありがとう」
「おー、またでかくなったなぁ。こないだまでこーんなちっこかったのに」
「そんなに小さかったら兄様に踏み潰されてますよ、俺」
「可愛い弟を踏み潰すわけないだろー?」
嘆息混じりに呟けば、大きな掌がまるで押さえつけるように頭に乗せられる。そしてそのまままるでペットを撫で回すかのように掻き混ぜるのは、シエルと同じ髪色をした青年だ。夜空を思わせる濃紺の髪色は、2人とも母親譲りである。
カラカラと上機嫌で笑う兄に向かって、シエルは少しばかり呆れの色を見せたが、しかしすぐにぱっと表情を輝かせた。
「母様と一緒にスコーンを焼いたんです! 着替えたらぜひ談話室にお越しください!」
「おぉ、それは嬉しいな。急いで着替えてくるとしよう」
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
綺麗に整えられた庭園を、シエルは久々に再会した父と兄と一緒に歩いた。それだけですごく嬉しかった。
だから終始ニコニコとしていたら、玄関先で出迎えてくれた母親と、そして家臣たちから微笑ましげな表情を向けられた。
公務のために王都で暮らしている父と兄が、数ヶ月ぶりに帰ってきたのだからそれも仕方ないだろう。シエルが家族大好きなのは、ベンダバール家に勤める者たちのみならず、領地に住むほとんどの人が知っていることだ。
ウラガーン王国一、仲睦まじい家族。その評判は社交界に広く浸透している。その中心は間違いなく誰からも愛されている末っ子だ。
「俺、お茶会の準備手伝ってきます! 父様と兄様はゆっくり着替えてきてくださいねー!」
出迎えられた父と兄が皆に挨拶をしているのをニコニコと眺めていたシエルは、彼らの会話が切れた一瞬のすきに声を上げて一足先に館の中へと踵を返した。
ベンダバール侯爵家は貴族の中でも特に古い家系である。王家への忠義の元、代々内政に深く関わってきたため、治める領地は王都に近く、それでいて広い。そんな貴族の中でも高位のベンダバール家だからこそ、彼らの住まう屋敷もとても広かった。
しかし生まれてこの方10年ここで暮らしているシエルだ。迷うことなく目的地へ一直線にたどり着くと、その中にいた人たちに元気に声をかける。
「父様と兄様帰ってきたよー!」
「おぉ、無事お帰りになりましたか。それは良うございましたな、シエル様」
「早速お茶会になさいますか? スコーンと紅茶をお持ちしますよ」
「その準備は俺がするから、みんなは今日の晩餐の準備をお願いね。父様と兄様の大好物いっぱい用意してあげて!」
「ふふっ。かしこまりました。熱いのでお気をつけくださいね」
「はーい!」
いい子の返事をして、シエルはお湯の準備を始める。普段からよくこの厨房へと訪れては手伝いをしているシエルにとって、お湯を沸かすことくらいお手の物だ。
それでもみんなが心配してくれるから決して油断はしない。ゆっくり丁寧な手つきでお湯を沸かして、ポットとカップ、それに母が気に入っている紅茶の茶葉を用意する。もちろんスコーンも忘れない。
その準備に集中している間に、料理人の誰かが用意してくれたのだろう、サービングカーがいつの間にか直ぐ側に置いてあった。あいにく誰がくれた親切だかわからなかったので、その場にいる全員に大きな声でお礼を言えば、みんな優しい笑顔を返してくれた。
サービングカーを押して家族が自由に過ごす談話室へと向かえば、兄、エルヴィンがソファに腰掛け何かを読んでいた。
静かにカップを置いて紅茶を注げば、よほど集中していたのか、ようやく兄が書面から顔を上げた。
「お仕事ですか?」
「いや……。半分は趣味だな。先週提出された新しい魔法研究の論文なんだがなかなかに興味深くてさ」
高等学院を最大年数まで通ったエルヴィンは、そこで魔法に関する研究に明け暮れ、その功績を持って王立魔法研究所へと入所した。
王立騎士団と並んでウラガーン王国で最もエリートが集まるその場所で、エルヴィンは着実に実力を発揮しているという。シエルにとって、兄は憧れでもあり誇りでもあった。
「なにがすげーって、これ……お前と同い年が書いたんだぜ」
「え!?」
シエルは今年10歳だ。年が明ければ高等学院に入学が決まっている。もちろんその間はこの家で教養やマナーなどを中心に学びはしているが、本格的な修学はこれからだ。論文を書くなんて今のシエルには到底できない。
しかも高等学院を首席で卒業した兄を唸らせるような代物なんて、この先だって書けるかどうかは怪しい。できないとは言わないが、できるようになるには相当な時間を要すると思う。
だからこそまだ10歳のシエルにとって、同じ年齢の子供がそんなことを成し遂げたことに驚き、目を見開いて固まった。
「その人物はサフィロ=レッテ=ウラガーン。この国の第二王子様だって言うんだから、この国は安泰だよなぁ」
侯爵家の次期当主にしてはなんとも軽い口調に、シエルはなんとか驚愕から解放されて苦笑いを浮かべた。大好きで尊敬する兄だが、どうにも侯爵としての自覚が足りないとよく両親が苦言を呈しているのを思い出したからだ。
「多分殿下もリベルに入学するだろうし、お前と同じクラスだろうな」
「そうなった場合、どう接していくか考えとかないといけませんね」
シエルが入学予定のリベル高等学院は、両親と兄が卒業した由緒正しい、そしてこの国で最高峰の教育機関である。王侯貴族が多く集まる場所で、『子供の社交界』としても有名だ。
国政や領地経営など、民を率いる立場に就くことが多い貴族たちは、学校でさまざまな力をつける。それは知識や体力だけではない。人脈や交渉力といった社交性を培う場でもあるのだ。
リベル高等学院には毎年多くの入学志願が集まる。そのため学院側が定めた教養知識が入学基準として設けられていた。入学者の多くは、事前に家庭教師を雇って教育を施せる富裕層に偏っているのもまた、『子供の社交界』の呼び名に拍車をかける一端であった。
「それはこの後父さんたちと相談するとして……」
不自然に途切れた兄の言葉にそちらを見やれば、彼はローテーブルの下にでも隠していたのだろう、小さな手提げ袋を取り出した。
「改めて合格おめでとう、シエル」
「……っ! ありがとうございます!」
添えられた言葉と眼前に掲げられたプレゼントに、先ほどまでどこか落ち込んでいたシエルの顔がパッと花開く。両手でしっかりと受け取ったそれを覗き込めば、シンプルだが上品さの伝わる包装紙が見えた。
「開けてみ?」
両親が来るまで我慢しようと、それでもウズウズと期待のこもった視線を一心に注いでいたのがバレたのか、愉快そうにエルヴィンが喉を鳴らしている。でもその声音は優しくシエルの背中を押すもので、結局我慢なんかできなくて、シエルはそっと中身を掬い出した。
シエルの小さな手をすっぽり覆い隠してしまう少し平べったい箱に、何が入っているのかワクワクが止まらない。丁寧に、少しおっかなびっくりと包装紙を剥がしていくと、光沢のある黒のベロア生地が貼られた箱が姿を現した。
その中身がどう言った類のものか思い当たったシエルが驚いたように兄へと視線を向ける。すると母よりも鮮やかなコスモス色の瞳が、シエルを落ち着かせるように優しく細められた。
その眼差しに勇気をもらったシエルは、ゆっくりとその箱を開けた。
入っていたのは細身のシルバーバングルである。紺色の石がはまっている以外に装飾のないそれはとてもシンプルで、普段使いにもぴったりだった。
「これなら男も女も関係ないだろ?」
得意げに片目を瞑るエルヴィン。その言葉を裏付けるように、彼は自分の手元を差し出してみせた。そこには同じシルバーバングルが煌めいている。唯一の違いは、石の色だ。彼の瞳の色と同じ鮮やかなピンク色は、彼の守護石ルベライトだろうか。
「どうだ? かっこいいだろ?」
「はい。とっても似合ってます」
綺麗なアクセサリーに少し臆していたのだが、兄とおそろいということでそんな小さな不安は一瞬で払拭された。そうと決まれば付けてみたくなる。早速手にとって左手首に装着して、その具合を確かめるように顔の前に手をかざした。
「やっぱ俺のセンスは間違いじゃなかったな」
エルヴィンのどこか誇らしげな、そして嬉しそうな笑顔にシエルは少し恥ずかしげにはにかんで、ぎゅっと左手首ごとバングルを握りしめた。
「ありがとう、兄様。一生の宝物にします」
「気に入ってくれたなら良かったよ」
そう言って笑い合っていると、談話室の扉が開いた。
「待たせてしまったかな」
「あら、シエル。なにか良いことあったの?」
「父様、母様、見てください! 兄様がくださったんです!」
向かい側のソファに腰掛けた両親によく見えるように、シエルは左手を突き出した。
「まぁ素敵! 良かったわね、シエル」
「おい、エルヴィン。抜け駆けか?」
「やだなぁ、父上。抜け駆けなんて人聞きの悪い」
両親への報告を済ませたシエルは、彼らの分の紅茶を用意した。少し冷めてしまったお湯を温め直してから。
「ありがとう、シエル。美味しいわ」
「また腕を上げたようだな、シエル」
「それはどっちですか? 紅茶の淹れ方? それとも魔法?」
「もちろん両方だ」
優しい眼差しを一身に受けてシエルはパァっと顔を輝かせた。
少しの間紅茶やスコーンを味わうため、談話室を静寂が包む。その穏やかな時間さえ心地よく、シエルの表情はずっと柔らかい。受け皿を持ち上げる際、ジャムを塗ろうとスコーンを持ち替えた際、左手首に視線を向けてはくすぐったそうに目を細める。
その小さな仕草は、向かい側に座る父親にバッチリ見られていたようだ。1つ目のスコーンを食べ終えた彼は、ゆっくりと紅茶カップを机の上に置いて、上着のポケットから小さな小箱を取り出した。
「シエル」
想像以上の出来栄えに早速2個目のスコーンに手を伸ばしていたシエルは、ジャムを塗る手を止めて顔を上げた。
「合格おめでとう」
差し出されたのは、兄がくれたものよりも小さいキューブ型のアクセサリーケースだ。
「エルヴィンに先を越されたが、魔石はいくつ持っていても悪いことはない。シンプルで使いやすいものを選んだつもりだが……」
少し自信がないのか、尻すぼみになりながら恐る恐る蓋が開かれる。見えてきたのはシルバーの爪で留められた紺色の石が艷やかなスタッドピアスだ。
「これなら普通につけていられるわね」
「いやでもこのラピスラズリ、めちゃくちゃ上質じゃないっすか?」
深い青色の石には一切濁りがない。それは不純物が混ざっていない表れである。極小さなパイライトがいくつか浮かんでいるのが、まるで晴れ渡る夜空を想起させた。
「今回の外遊先はセラフィランド公国だったからな」
「ラピスラズリの原産国なのよね」
「はぁー。そりゃこれほどの品にも出会えますねー」
両親と兄の会話はあいにくシエルの耳には入っていなかった。机の上に置かれたピアスから目が離せない。決して大きくはないはずなのに、まるで吸い込まれそうな感覚にふるりと体が震えた。
「シエル? 大丈夫か?」
身動きどころか瞬きすらしないシエルに気がついたのか、エルヴィンが心配して肩に手をかける。そのおかげでようやくシエルはラピスラズリから視線を外すことができた。
しかしまだどこかぼーっとする。まるで魅入られてしまったかのように頭がふわふわしていた。
肩に手を置いた兄がまじまじと見つめてくる。不安げなコスモス色の眼差しを浴びて、ようやく意識がはっきりした。
「……っ! ご、ごめんなさい! 大丈夫です!」
慌てて謝るが、家族の表情は変わらない。心配させてしまったことにシエルは肩を落として俯いた。
大好きな家族にこんな顔をさせてしまったことが悔しくて、情けなくて、じんわりと涙が滲んでくる。もう一度小さく「ごめんなさい」と呟いたら、背後から優しい温もりに包まれた。
「本当に素敵な輝きだもの、魅入ってしまうのも判るわ。それにこの石は貴女との相性がとてもいいみたい。いいものを頂いたわね、シエル」
「相性が、いい?」
「そうよ。一口に守護石と言っても石それぞれに個性があるの。そして相性がいいと、さっきのシエルみたいになる。それが『共感』よ。決して悪いことではないから、怖がらなくて大丈夫」
背中から伝わる温もりと穏やかな声音に、徐々に体が弛緩してくる。気づけば膝の上で握りしめていた手を母の腕に添える。
「それを聞いて安心しました。ありがとうございます、母様」
シエルは机の上にあるピアスへとそっと手を伸ばした。触れた瞬間、目に見えない何かが、まるで自分の手を握り返したみたいな温もりを感じたのもまた、母の言う『共感』なのだろうか。不思議な現象に、しかし今の話を聞いたから一切の恐怖はなく、まるで包み込むように、受け入れるように、ケースごと胸に抱いた。
「父様、本当に素晴らしいものをありがとうございます」
「あ、いや……喜んでくれたなら、何よりだ」
まさか自分の贈り物でシエルがそんな変化を見せるとは思わず、父親はかなり動揺していたのか、戸惑い混じりの返答になっていた。
シエルはそんな彼の機微に気づかず首を傾げる。背後でくすりと笑った母親を見上げると、優しい掌が頭を撫ぜた。
「早速つけてみたら?」
「はい!」
母に促されて、シエルは右耳へと手を伸ばした。
今から100年ほど前、この国に1人の聖女が生まれた。精霊王の寵愛を賜った彼女は、この国に攻め入っていた魔族を退け、共に戦った人々に魔法の恩恵を授けた。
対魔戦争と呼ばれるその戦いによって傷ついたウラガーン王国は、新たに得た魔法の力によって見事再生を果たしたのである。
ベンダバール家ももちろんその戦争に参加し、国を守る一翼を担い、魔法の恩恵を授かった一族である。
その中でもシエルは別格で、物心つく前から魔力を発現させていた。その才能をコントロールするために、魔法石のピアスを与えていた。
魔法石は、体内の魔力を魔法という形で発現するための扉の役割を果たす。魔法石を扱わない魔法の表出は、よっぽどの熟練者でなければ難しいのだ。
「……如何ですか?」
両耳ともに付け替えたシエルが、その部分を強調するように手を添えながら家族たちを見渡す。
「とてもよく似合っているよ」
「大きすぎず小さすぎず、本当にぴったりね」
「でも本当に大丈夫なのか?」
母が語った『共感』の話は、魔法師なら一度は耳にしたことがある。ただしその現象に出会える人物は少ない。リベル高等学院の特別クラス出身だったエルヴィンや母シシリアも実際にその現象を見たのはこれが初めてだったくらいである。
「はい、大丈夫です。心配かけてしまってごめんなさい」
安心させるために笑みを浮かべて謝れば、ぐいっと力強く引き寄せられた。
「シエルがそういうなら信じる。でも本当にしんどい時はちゃんと言うんだぞ?」
「はい。ありがとうございます、兄様」
強く抱きしめられるその腕の中が心地よくて、兄の思いやりが嬉しくて、シエルはまるで猫のように頬を擦り寄せて目を閉じた。
年が離れているとはいえ、男兄弟らしからぬその光景を、しかし今ここにいる誰も不思議には思わない。
だってシエルはこのベンダバール家の愛される末子で、可愛い可愛い姫君なのだから。
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