第43話 チェイン人民共和国制圧戦①

 チェイン人民共和国への制圧が本格化してきた。

 破砕を行ったシャンペー星域にクロノス級拠点要塞を運搬し、拠点化の作業を開始した。

 シャンペーの壊滅で相手方は指令系統に致命的なダメージを負ったようだ。

 シャンペー近隣の軍事星系パイネーの制圧というより、こちらも破砕を行う作戦も実施された。

 地下軍事都市を形成しており、兵員の投入では犠牲の数が増え、うち漏らしも発生させるというので星系事処分と相成ったわけだ。

 相手方の艦隊との艦隊戦が起きたが、シャンペーの壊滅直後に指揮系統の乱れが生じて、共産党宇宙軍の組織自体が統制を失っているようだ。

 内部に敵対勢力がいくつも生まれており、首都ペイジンの首脳部の命令が聞かなくなっているようだ。

 ナンケイ星系については制圧戦を行い、大量のアンドロイド兵や小型ドローン兵器を投入した。

 我が国ではすでに血禍の遺伝子保持者は存在自体が違法となっており、実質虐殺したに等しい。


 地球でいえば過去に日本による悪名高い三光作戦が南京で行われたという歴史があったことにされているが、実際は、軍服を一般市民の服に変えた便衣兵によるテロ作戦を共産党と結んだ国民党が行い、民間人と兵士の区別がとりにくくなっていて、実際に殺されたのは兵士だったというのが歴史的事実とのことだ。


 彼らは自分たちの虐殺を正当化するために日本が虐殺をしていたことを理由にそれを正当化するというロジックを使っている。だから歴史のねつ造をやめない。


 そして彼らはそのロジックで日本を侵略した後、日本人を虐殺するための理由としてそれを主張している。


 彼らは他民族を支配するというロジックはもたない。他民族を虐殺殲滅して、そこに植民するという仕組みで動いている。段階を踏まれている為一見すると、仕方がないようにみえるように偽装されている。


 私としてはこちらの世界で日本と同じような状況に置かれるのは断固として認めるわけにいかない。


 家族と友人と国民を守るために、悪名を着ようとも、宇宙を滅ぼす原因となる存在は殲滅する。


 地球のカンボジアで虐殺を行ったポル・ポト政権は中国共産党が支援の下に政権を樹立した。殺されたカンボジア国民の割合をみるに、カンボジアの民族を殲滅させるのがその目的だったことが明らかだ。


 そのあとに移民して併合するまでが計画だったことも確実で、それが欧米に露見して、実質的に反政府組織をつくられたりすることで計画は一応はとん挫したようにみえる。しかし、再び虐殺が行われる可能性が高くなってきていた。


 これと似たような手法で、タイやネパール、ミャンマーが危険な状態に置かれている。セイロンやカシミール地方も同様だ。モンゴルについてもロシアの勢力が減退したことで逆に危機に見舞われている。


 『他の民族を虐殺して完全に滅ぼす』のと『他の民族を虐殺して滅ぼしていく民族』を虐殺して完全に滅ぼすのではまったく意味が異なる。

 多種多様な人種・民族の生存が掛かっている以上、そこに矛盾は生じない。


 まあいまさら地球のある世界に戻れるとは思えないから地球の事はどうしようもないが。


 チェイン人民共和国はそういうわけで完全に殲滅される予定だ。


 現状、チェイン人民共和国の属国であるノクトフェリア民主主義人民共和国が我が国へ宣戦の布告すらもせずに、艦隊を侵入させようとして撃退されている。


 ナンケイ星系の攻略が終わり次第、クロノス要塞を移送して拠点化を行い、さらに進軍する予定だ。

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