コーヒーは釈迦の味★★

苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦ガードレールに影を凭せる老婆の吐息が目覚めさせたカラスの自棄糞な飛翔

「何か甘いもの無かったかな」

苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦行き先は墓。近所の墓地

「あった。板チョコだ。……ほら脱げよ」

苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦そこでは数羽のカラスが墓石から墓石へと飛び回る

「うひょひょ。茶色い肌だな。一舐ひとなめよろしいか?」

甘甘甘甘苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦甘甘甘「先祖代々之墓」は冷たくて「佐々木家之墓」は温かい

「人肌に溶けるは合意の証。据え膳食わぬは男の恥。いざ参る」

甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘甘賢い彼らは知っている、文字よりも日光のほうがはるかに……

「おいしいよ。お前、おいしいよ」

苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦苦墓石に権威を授けるということを

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