2024年ドラフト予想①

 甲子園も終わったところで、そろそろドラフト予想をしていきたいと思います。……と言っても、まだ誰がプロ志望届を出すのかは分かりませんし、ここから急成長して評価を上げてくる選手も居ることでしょう。ですので、今回は「誰を指名するのか」よりも「どういう選手を指名してきそうか」をメインに考えていきたいと思います(とはいえ、ちらほら実名も出しますし、一応指名予想もしてみます)。


 大前提として、私はドラフトで入団する選手については、即戦力になる可能性は低いと思っています。プロで1年目から活躍できる選手は年に数人ですし、そういった選手でも1年間通して活躍するのはほんの一握りだけです。つまり、いきなりチームのコアとして活躍できる選手は基本的には居ないと思って良いと考えています(牧選手みたいな存在はかなり希有)。そのため、ドラフトは早くても2~3年でチームのコアになる、あるいは一軍戦力となるくらいに考えておいて、現状の課題はドラフトではなくトレードやFA、あるいは外国人選手の獲得で補う部分だと思います。


 ではまず、野手を優先的に指名するのか、それとも投手を中心に指名するのか、について。これは、個人的には今年は投手中心のドラフトになるだろうと予想しています。その理由は、主に以下の3点です。

 1.24歳以下で主に先発として起用されているのが(ファームを含めて)支配下では小園投手、森下投手、松本隆投手、深沢投手、武田投手、石田裕投手と少ない

 2.野手ではコアになりそうな選手が台頭してきた(例えば度会選手、梶原選手、蝦名選手)

 3.ショートは不安があるが、そもそも現代において即戦力で1年目からレギュラーを張れる選手は稀である


 多くの横浜ファンが不安視しているのは、恐らく先発投手とショートではないかと思います。ただ、ショートについては、森選手(2019年1位)、林選手(2022年3位)、石上選手(2023年4位)と同年代の選手が3人居ますし、この3人に関してはファームである程度結果を出している段階ですので、ここから1軍のレギュラー争いに加わってくることが期待されます。森選手もまだ22歳で来年の大卒ルーキーと同い年。これ以上この年齢層にショートを加える必要はあまりないのかな、と考えます。とはいえ、ドラ2~3まで宗山選手(明治大)が残るようであれば、即戦力と言うよりも先述した森選手や林選手、石上選手と競わせて競争を活性化する意味で獲得するのはありだと思います。ただ、繰り返しになりますが、どんなに良い選手でも(たとえ社会人出身であっても)、いきなりレギュラーになるレベルの選手は稀です。それを考えると、ドラフトで大学・社会人のショートを指名する優先度はそこまで高くないのかなと思います。ただし、それ以下の年齢層の内野手はコーナーを守る選手が多いため、ここにスケールの大きなショートを入れておきたいような感じはします。中位~下位で良い高卒のショート(たとえば早稲田実業高の宇野選手や桐光学園高の森選手)が残るようであれば、森選手や林選手の次の世代のレギュラー候補として獲得するのはありだと思います。

 また、打線を考えても、外野手を中心に将来的に主軸を張れそうな若手が一気に出てきています。特に今季は梶原選手、蝦名選手、度会選手が一軍で爪痕を残していますし、サードの井上選手もファームでかなり良い成績を残しています。また、育成枠でもコーナーを中心に守るスケールの大きな選手が複数名居る(例えば蓮選手、小深田選手、高見澤選手、小笠原選手など)ので、将来的にこの層を育てられれば打線の軸を担う選手には困らないでしょう。少なくとも、ドラフトにおける優先順位は高くないと思います。ただ、高卒の外野手は二刀流の武田投手が居るだけなので、もう1人くらい居ても良いのかなと思います。

 一方で、投手はコアになりそうな若手が少ないのが現状です。これは去年のドラフトで野手を中心に獲得した(これで野手の不安は一気に解消したしこの方針は間違っていなかったと思います)ので、その分投手が不足気味になっているというのがあります。ただ、リリーフができる若手~中堅の投手が今シーズンは複数名台頭してきた(例えば徳山投手、坂本投手、中川虎投手)こともあって、この先数年はリリーフについては計算出来ると思います。また、ファームでは育成枠の渡邊明貴投手が好投していますし、支配下に昇格したディアス投手なども今後一軍で投げる機会は多くなっていくと思います。また、ベイスターズは割と先発として期待されていた選手がリリーバーとして活躍するケースも多くある(例えば上茶谷投手、徳山投手など)ため、現在ファームで先発として起用されている選手のリリーフ転向も出てくると予想します。しかし、その逆はほとんど例がありません。となるとやはり、先発のコアとなることが期待出来る選手の優先順位が高くなってくるのではないでしょうか。もう少し突っ込んでみると、若手で先発が多い選手は右のオーバースローの小園投手と石田裕投手、右のサイドスローの深沢投手、左が森下投手、松本隆投手、武田投手。右腕は軟投派が多く、左腕は森下投手と武田投手が高卒3年以内とかなり若い選手が多い状況です。となると、先発で狙うなら右の本格派か大学・社会人のサウスポーになってくるのかなと思います。


 これらを踏まえて、現時点での指名予想をしてみます。


 1位 金丸 夢斗 投手(関西大)

 2位 中村 優斗 投手(愛知工業大)

 3位 森 駿太 内野手(桐光学園高)

 4位 津嘉山 憲志郎  投手( 神戸国際大付属高 )

 5位 モイセエフ・ニキータ 外野手(豊川高)

 6位 知念 大成 外野手(オイシックス新潟)


 1位で大卒ナンバーワン左腕の金丸投手、2位で右の本格派の大卒右腕・中村投手と予想しました。この2人が獲れれば、先発不足が一気に解消しそうな気がします。さらに、4位でも右の本格派・津嘉山投手を予想しました。3位では、地元出身のショート森選手を予想しました。森敬斗選手の次の世代のショートとしての指名予想です。5位以下は、打撃能力重視、スケール感重視で予想しました。結果的に外野手2人になりましたが、ニキータ選手が長打力に期待がかかる選手、知念選手がミート力に長けたバットマンタイプと異なるタイプです。


 という訳で、現時点での予想はこんな感じです! ここからまだまだ注目選手も出てくるだろうと思いますし、進学や社会人野球に進むという選択をする選手も居るかと思います。ですので、まだ現時点であれこれ考えるのは厳しいところです(楽しいけどね)。皆さんは、オススメの選手や指名を予想している選手は居ますか? もし良ければ、コメントで教えていただけると嬉しいです。ではでは、また次回~!

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