第2話 夏休み初日2

 あたしってさ、いつもシイちゃんの前だとふざけちゃう。あたしはシイちゃんのことを好き。シイちゃんは、あたしのことをどう考えているんだろう?


 夏休みのパパママからのお小遣いは有意義に使わないとね。


「シイちゃん、どこに行こう?」


 あたしとシイちゃんは駅前から街の中を歩いている。暑い、汗だくになりそう。


「わたし、ファミレスのドリンクバーがいいなあ」


「うん、行こう!」


 あたしたち二人は近くのファミレスのドリンクバーで時間をつぶすことにする。冷房が気持ちいい~!


「ねえねえ、シイちゃんってさ、好きな人は居るの?」


「わたし? そうだなー、居ないな~?」


 そっか、そっかそっか。あたしのことをまだ意識していないのね? フッフッフ、これからが楽しみね!


「あたしとかは、どうかなぁ?」


 お色気ボイス調で、あたしはそう言った。


「う~ん、ルノちゃんってさ、エロガキみたいだから、無いでしょ」


 ちょっ! お前! そこまで、はっきり言うかな⁉️


「でも、ルノちゃんってさ、わたしの友だちだからね」


 シイちゃんのその言葉に、キュン♡


 フッフッフ、まだだ、これからシイちゃんを……エヘヘ。


「何をにやけているの、ルノちゃん?」

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