ショートみるくてぃー☆
野口マッハ剛(ごう)
第1話 夏休み初日1
スマホを片手に駅前でシイちゃんと待ち合わせしている。夏ってさ、なんだかワクワクしない? あたしは、ワクワクする。暑いから、もう片手には、みるくてぃーを飲んでいる。
夏の駅前ってさ、暑くてジリジリした匂いがする。それで湿気が高いから最高。あたしの胸のトキメキが高鳴る。
向こうの方から、待ち合わせのシイちゃんが笑顔で手を振りながらやって来る。ああ、やっぱり、シイちゃんってさ、笑顔がかわいい。クールっぽいところがあってさ。服装もおしゃれ系女子って感じ。
「ごめ~ん。ルノちゃん、待った?」
「うん、ちょっとだよ? そうだ、シイちゃんに見てほしいものがあるの」
あたしはそう言うと、胸チラをしてみる。フッフッフ、色仕掛け作戦☆ シイちゃんはこれであたしにメロメロだよね?
シイちゃんのあたしに向けられた目線は虫を見るようなものである。
あ、あれ? シイちゃん、色仕掛けはキライなのかな?
「ルノちゃん? さっさと行くよ?」
「アーン、待って~!」
こうして、あたしとシイちゃんの夏休みが始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます