入れ替わり その10 (俺からの電話 編)

【男女兼用台本】

・設定

目が覚めたら同級生(女)の姿になっていた俺。動揺していると、そこへ謎の男から電話がかかってきた。

中学、高校生くらい。


* * *


男 「もしもし!? もしもーしっ!! ……あぁっ、やっとつながった!! もうっ、いつまで寝てんのよ!」


男 「そうよ、あんたの声っ! 分かるっ!? あんたが使ってるのはわたしのケータイで、あたしの声なのっ! 信じられないかもしれないけど、あたしたち体が入れ替わってるのっ!」


男 「『えーーっ!?』じゃないっ! そう言いたいのはこっちの方なんだから! これから学校に行かなきゃいけないのに、本当にもうどうすればいいのよ……」


男 「……あんた、何か心当たりないの? こうなった原因っ! 原因が分かれば、なんとかなるかもしれないでしょう? ほら、早く考えてっ! 昨日なにがあったかとか、思い出してみてっ!」


男 「ああっ、もう時間が……! とにかく続きは後で話すから、すぐに学校に来て! ……え? 当たり前でしょ!? 制服に着替えて、今すぐ学校の屋上に……って、ああーーっ!!」


男 「ま、待って! お願いっ、着替えないでっ! 見ちゃダメっ! 触るのもダメっ!! な、なに考えてんのよっ!! 今すぐそっちに行くから、着替えずに待ってなさいっ!!」



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る