P.57


 「 ……………ですよね。


   でも…… それだけ…………

   僕の “精神状態” は………


   普通じゃなかった……って事です。


   “そうなっても” …………

   構わない…………と、


   そう思っていたんでしょうね……。


   た、多分ですけど、僕…………


   “致死量” に達する程の………

   『薬』 を暴飲したせいで………


   半分……………

   死んでいたんじゃないかと………


   そう思うんです………。


   “魂” が “肉体” から………

   解離して……………


   あぁ、つまり………………


   『幽体離脱』 を…………

   繰り返していたんじゃないか………


   ………………って。


   それしか考えられないんですよ……

   ………………それなら、


   『霊能力』 を持ってる………

   “れいちゃん” が…………


   “瀕死の状態” だった僕と………

   話しをしたり、遊んだりできても、


   不思議じゃないですよね………。


   ……………、

   ここにくるまで、ホント………


   訳分からないだらけだったけど…

   今…… 一番思うのは…………


   『生きてて良かった』 …………


   ……………って事です。


   れいちゃんが…………

   幽体離脱した僕を見つけてくれて…


   ……………そして、


   話し掛けてくれた……………。


   だから……………

   僕は今こうして、ここに………。


   もう、これは 『奇跡』 としか…


   言いようがありません………。


   ………………あぁ、

   タギル先生……………


   それに、万司さん…………


   そして、れいちゃん……………


   僕を助けてくれて… 本当に……

   ありがとうございます………。


   ………………僕、


   死のう………なんていう、

   馬鹿げた気持ちは、もう…………


   “微塵” もありませんから……。 」



    すると、れいが…………

   僕に向かって…………

   可愛らしく………突っ込んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る