P.54


 「 ……………

   “あの姿” ………………、


   そうですよね……………


   僕も…… 自分自身…………


   何が起きていたのか…………

   未だによく分からないんです。


   ……………ですが、

   ひとつだけ言えるのは…………


   歩は……………


   “生きる気力を失っていた” ……


   という事です…………… 」



     その瞬間…………

    萌江タギル院長の………

    …………目の色が変わった。



 「 や、やはり……………


   それで “大量服薬” を………


   キ、キミぃぃぃーーーっ!!


   どうしてっっっ………

   そんな事したんですかーっ!! 」



    れいも………同じだった。



 「 みのりん…………

   なんで、嫌になったの…? 」



    クソオヤ………いや、

   万司さんも…………………



 「 い、生きる気力……………

   た、棚橋くん…………

   ………な、何故…………… 」



    こんな、お膳立てをされては…

   正直に言うしかない…………


   ……………そう思い、僕は、


   “ありのまま” を…………

   ……………赤裸々に語った。

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