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     数時間後…………。



 「 う、う…… うぅ………

   こ、ここは…………

   ど…… どこだ…………… 」



     頭が、ガンガンする。

    生きてるのか、はたまた……

    死んでるのか…………


    僕には、もう………

    何がなんだか分からなかった。


    だが、その時だった………

    耳元で誰かの声が聞こえてきた。



 「 あぁっ… た、棚橋くんっ!!

   き、気がついたかっ…!!


   よかった、よかった………… 」



      男の人の声だ………。



 「 う………う……

   …………あ、あなたは?


   そ、それに…………


   こ、ここは、一体…………… 」



 「 …………ここは病院です、


   『ホスピタル亜知井』 という……

   病院ですよ……………。


   そして、私はですねぇ…………


   この病院の “院長” を………

   ……………やっとります、


   萌江タギル………と申します。 」



 「 う………うぅ………

   も、燃えたぎる………? 」



 「 あぁ~~~、いえいえ………


   萌・江・タ・ギ・ル ………と、


   申しますぅっっっ。 」



 「 い、院長先生……ですか………


   う………うぅ…………

   そうか、ここは、病院か………


   ………………あ、あぁ、

   院長先生………………


   ………僕は、一体………… 」



     とにかく、僕は…………

    “現状” を知りたかった。


    すると、その………

    “萌江タギル” という………


    一見、穏やかそうな院長が……

    突如急変し、こう言った。

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