P.19


    れいが、僕の所へ…………

   ………テクテクと戻って来た。


   僕は…………

   長々と喋っていた、れいに………

   言いたい事が山程あった。


   とりあえず……………



 「 あぁっ、れいちゃんっ…………


   れいちゃん………って、


   ば、番田……ってゆ~のっ!? 」



 「 うん、そうだよっ………

   れいねっっっ…………


   “番田れい” ………って、

   ゆ~んだよぉ~~~っっっ。 」



    そして、次に…………

   “一番聞きたい事” を聞いてみた。



 「 あ、あのさっ、れいちゃんっ………

   大家さんっ…… いやいやっ、


   “おじいちゃん” がっ………


   死んじゃった………って、

   ホ、ホ、ホントなのっ…!? 」



 「 ………本当だよっ。

   だから、れい……………


   遠いところから…………

   引っ越して来たんだよっっっ。 」



 ( マ、マジかよ……………


   い、いつ亡くなったんだ…??


   潮ハイツは、家賃…………

   銀行振込だからなぁ…………

 

   ………そういうのもあって、


   大家さんとは、

   滅多に会った事ないけど………


   ………………んん、

   それにしても、おかしーなぁ?


   大家さんが亡くなった事…………

   何で俺………………


   …………知らないんだろ??


   普通、分かるハズだよなっ…?


   だって俺は、潮ハイツの…………

   “住人” なんだから…………。


   どうなってるんだ、一体……… )



    僕の頭の中は……………

   “?” …………だらけだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る