第4話「覚醒のジェットホーク」
ゼブランチャーがなんと秋葉原に出現した。
「ハハハッ!この街から火の海にしてやるぜ!!」
「鷹井、ちょっと来い」
「はい!」
岩城隊長に呼ばれ新斗が行くと。
「ゲルドーが現れた。直ぐに矢木博士の元へ向かってくれ」
「了解!」
岩城に言われ新斗は矢木博士の研究所に向う。
現場では警察がゼブランチャーと交戦を始める。
「撃てー!!」
1人の警察官の指示で警察隊が一斉に発砲。
ゼブランチャーを攻撃する。
「フンッ……その程度……効かんな」
ゼブランチャーは警察官を次々に襲う。
少し遅れて陸上自衛隊も到着し、ゼブランチャーに攻撃を開始する。
しかし、それでもゼブランチャーには歯が立たない。
新斗は急いで矢木博士の研究所へ向う。
「クソッ……」
そしてようやく到着。
「博士!!」
「鷹井君、ジェットホーク出動だ!」
「了解!」
新斗はジェットホークの装着をする。
「ジェットホーク出動!!」
ジェットホークは基地を飛び出し現場の秋葉原に向う。
その頃、ゼブランチャーにより警察や自衛隊にも多大な被害が出ていた。
「ケッ……弱い弱い……話にもならないぜ……」
そう言って最後に生き残った警察官に迫る。
「ヒィィィ……!?」
警察官も恐怖のあまり後付さり……。
「死ねぇ……」
ゼブランチャーが構える。
「させるかー!!」
ジェットホークが飛んできて右腕の小型レーザーでゼブランチャーを狙い撃つ。
「ぐあっ!?」
そしてジェットホークは着地。
「大丈夫ですか?」
「へ?あっ、はい……」
「良かった……早く逃げて下さい」
「はい……はい……」
ジェットホークは警察官を避難させる。
「くっ……また貴様か!!」
「その言葉そのまま返すぜ!この馬面!!」
「あー!!もう!馬なんだから馬面なのは当たり前だつーの!!馬面馬面うるせぇんだよ!!」
「なら、二度と聞かなくて済むようにここでぶっ倒してやるよ!」
ジェットホークがゼブランチャーに戦いを挑む。
「喰らえ!!」
ゼブランチャーはランチャー砲を撃つ。
だがジェットホークはその攻撃を全てレーザーで迎撃し相殺。
爆発し、その黒煙に紛れてジェットホークが一気に距離を詰める。
「うおぉぉぉ!!」
ジェットホークは左腕に装備された『ジェットブレード』を右手で抜きゼブランチャーに斬りかかる。
「ぐあっ!?」
更にジェットホークはゼブランチャーを斬りつけダメージを負わせて行く。
「ぐあっ……くっ……」
「トドメだ!!」
ジェットホークの必殺技『ジェットストリームキャノン』を発動させ、ゼブランチャーを撃つ。
「ぐわぁぁぁぁっ!?」
ゼブランチャーは大爆発し倒された。
「ふぅ〜……」
矢木博士の研究所に戻った新斗。
「やぁやぁ、お疲れさん」
矢木博士は何故か大量のお菓子を出してくれる。
「え?あっ、どうも……」
「疲れただろ、疲れた時は甘い物だよ。ささっ、遠慮しないで食べて」
「は、はぁ……」
「私はね、頭の回転を良くする為に糖分を摂取しているんだ。だからお菓子ならいっぱい買ってあるから好きに食べなさい」
「ありがとうございます……」
「いや、実はね……今開発中のアイテムが手詰まりでね……どーも糖分を入れなきゃ脳が回転しないんだ」
「まだ何か作るんですか?」
「まぁね……ゲルドーが現れる度に毎回ここへ来て装着して出撃じゃ手間が掛かるだろ?だからもっと楽に出来る様にアイテムを開発中なんだ」
「そうだったんですね……ありがとうございます!」
その時、新斗のスマホに電話が入る。
「あっ、隊長……はい?」
「鷹井、お疲れだったな」
「あっ、はい。お疲れ様です。何とか倒せました」
「なら早く戻って来い。勤務中だぞ?」
「あっ!はい!すみません!!」
「まぁ大方矢木博士からお茶菓子でも出されたんだろうが……」
「ええ……まぁ」
「とにかく戻って来い」
「了解!!」
電話を切る。
「矢木博士、すみません、仕事に戻ります」
「ほぉ、そうか。ならまたいつでも来なさい」
「はい!それでは失礼します」
新斗は急いで基地へ帰る。
「すみません、戻りました!」
「来たか。鷹井、柊がお待ちかねだぞ」
「へ?」
「飛行訓練行くわよ」
「あっ!?そうでした……」
そして新斗は葵と飛行訓練へ行く。
その夜、新斗が勤務を終え宿舎に戻ると。
管理人のおじさんが声を掛けて来た。
「あっ、鷹井さん、荷物が届いてますよ」
「え?」
新斗が荷物を受け取るとそれは実家からだった。
部屋に入り早速荷物を開けてみる。
「やっぱ母ちゃんか……どうせまた佃煮でも送って来たんだな」
中にはやはり佃煮や漬け物、更に着替え等も入っていた。
「やっぱりね……つーか着替えなんていいのに……」
そして懐かしい物が出て来た。
「あっ、コレ……」
それは新斗が小学生の頃に作ったブルーインパルスの戦闘機のプラモだった。
「懐かしいな……すっかり色褪せてる……ブルーインパルスか……子どもの頃から大好きだったもんな……」
そして、新斗はブルーインパルスが襲撃された時の事を思い出していた。
「木戸先輩……」
そしてふと思った。
「ゲルドーを早く倒さなくちゃ……空への憧れが無くなっちまう……」
その頃、ゲルドーアジトでは。
Dr.ドルネスが新たな怪人を生み出していた。
「フフフッ……中々面白いのが出来たぞ……さぁ目覚めよ!ゾウジキ」
それは象と掃除機を合体させた合成怪人だった。
「お前のその力で日本を恐怖のどん底に陥れてやれ!!」
「パオーン!!」
翌日、朝からゾウジキが暴れだす。
掃除機になっている鼻から周囲の物を吸い込んでは吐き出し吸い込んでは吐き出しを繰り返し街をめちゃくちゃにして回る。
「クソッ!朝っぱらから迷惑な奴らだ……」
新斗は矢木博士の研究所に向う。
しかし、その途中で矢木博士が待っていた。
「あれ?」
「鷹井君、遂に完成したぞ!新アイテム!」
「え?」
「遠隔操作でジェットホークを呼べる腕時計型のアイテム。名付けてJウォッチだ」
「J……ウォッチ?」
ネーミングセンスはともかく、これは凄い発明だ。
「早速試してみてくれ」
「分かりました……」
新斗は矢木博士が、持ってきたラバースーツに着替え、『J-ウォッチ』を左腕に装着。
「赤いボタンを押せばAIが君の居場所を特定して、自動操縦でジェットホークを飛ばしてくれる。装着を解除する時は青いボタンだ」
「了解」
新斗は赤いボタンを押し、ジェットホークを呼ぶ。
すると……。
「うをっ!?本当に来た!」
「よし、成功だ」
早速新斗はジェットホークを装着。
「よし……行って来ます!」
ジェットホークが出撃。
大空を飛び現場に向う。
現場ではゾウジキが暴れ周り多くの被害が出ていた。
「そこまでだ!!」
そこにジェットホークが現れる。
「ん?貴様は……ジェットホークか!」
「ああ、速攻でぶっ倒してやる!!」
ジェットホークがゾウジキに戦いを挑む。
「フンッ!!」
だが、ゾウジキは吸い取った物を吐き出しジェットホークを攻撃する。
「うわっ!?」
ジェットホークはゾウジキの攻撃を喰らい、倒れてしまった。
「クソッ……」
「今度は吸引だ!!」
ゾウジキは吸引し、ジェットホークを引き寄せる。
「うわっ!?」
そして、象持ち前のパワー攻撃でダメージを与える。
「ぐあっ!?」
「さて次は……」
ゾウジキは近くのガラスドアを破壊し、その破片を吸引する。
「クソッ……」
ジェットホークは立ち上がる。
「喰らえ!!」
ゾウジキはガラスの破片を吐き出しジェットホークに攻撃。
「ぐぁぁぁっ!?」
ゾウジキはジェットホークにトドメを刺そうと迫る。
「くっ……負けて……たまるか……」
ゾウジキはジェットホークに突進。
「うわあぁぁぁっ!?」
ジェットホークは何とか気力で立ち上がる。
「ぐぅ……負けて……たまるか……負けてたまるか……負けてたまるかー!!」
ジェットホークは右腕のレーザー銃でゾウジキの鼻を集中攻撃。
「ぐはっ!?は…鼻が!?」
「散々やってくれたな……お返しだ!!」
ジェットホークの必殺技『ジェットストリームキャノン』が発動。
「ぐわぁぁぁぁっ!?」
ゾウジキを倒す。
「ふぅー……やったぜ……」
続く……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます